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【Birthday♪企画】5月5日遙は、22歳なりました!!
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ココside
「おおっ、うまそうだなぁ!」
「メッセージのところ、書けてなかったから手間取っちゃった」
「キレイに飾り付けてるのに、食べるのもったいないなぁ」
柄にもなく褒めちぎってくれるから、とても嬉しい。
「ろうそくに火つけようよ!電気消すから吹き消してね」
「そんな祝い方久々だな…」
照れくさそうに笑っているハルを見て、こっちも嬉しくなる。
「ハッピーバースデー!!!ハルおめでとう!」
「ありがとうココ。俺からのお礼なんだが…受け取って欲しいものがある」
「え?お礼…!?いつそんなの用意したの?お礼なんていいのに…」
ハルのためのケーキのプレゼントなのに…祝ってもらう人がお礼なんて渡しちゃいけないよ
そういう優しいところが大好き。
「これ、受け取って?」
「ゆ、指輪?こんなキレイなものを…オレに?」
「お前だからだよ。いつか言おうと思ってたんだが、そのー…どうも我慢が効かなくて」
「え?何…が?」
「………俺と結婚してくれないか?」
その言葉を聞いて真っ白になる。
突然過ぎて頭が混乱している。
だけど、1つ言えるのは、すごく嬉しいってこと。
前からそんな話はしていたけれど、正直、冗談とだと思っていた。
「ダメ.........か?」
いつもは自信満々なのに、肝心な時はいつも不安そうな顔をする。
その顔を知ってるのも、その表情を向けてくれるのも、言葉も何もかもオレだけに向けられているのが堪らなく嬉しい。
鼻の奥がツンとして、みるみるハルの顔がぼやけて行く。
「ぅ……っはい!」
とびっきりの笑顔をハルに向けた時、目に溜まっていた涙が零れた。
「やっべ………なんか泣きそッ」
「夢みだい……ッ、ずこぐ嬉じぃっ、ほっ、どに言っれる…と、思っでながっだぁあぁ」
涙が止まらない。止まれない…っ
「指輪だと、ココまだ大人じゃねーだろ?だから、違和感あると思ってさ。」
「ふぇっ?」
「ネックレスの方がいいかと思って、チェーンも作って貰った。俺もどっちかと言うとネックレス派だからな」
お互いの名前が入ってるんだぜ?と自慢げにその指輪のネックレスを首に付けてくれた。
「唐突でびっくりしたかもしれねーけど、ちゃんとココを家族にしてやりたくて。
俺もココと早く家族になりたかった。ココがそばにいてくれると、それだけで満たされるんだ。
前まではどこか抜けてて、ありえないくらい冷めてた俺だったけど、ココと出会ってから周りに丸くなったって言われた。
ココが俺を変えてくれた。お前の優しさがあってこその俺だから…」
後ろから抱きすくめられ、首筋に唇の感触を知る。
「ハルはいつでも優しいよ。見知らぬオレを拾ってくれて、
こんなに愛してくれて、好きって言ってくれて、家族になりたいって言ってくれて
……あの時拾ってくれていなかったら今頃、野垂れ死にしてるよ?」
ね?ハルは優しんだから。そう言うと、安心したように目を細めて笑った。
ちょっとした触れるだけのキスをして、どちらからともなく愛を囁いた。
「最高の誕生日プレゼントだ。本当にココが手に入った…」
「出会った時からオレは、ハルのものだよ?」
「幸せにしてやるよ」
「オレもハルを幸せにしてあげる!」
それは、5月6日ハルの誕生日の翌日の出来事でした。
【Birthday♪企画】終わり
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