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振動③
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「ぜ、絶対何かあったんだ…」
不安で泣き出しそうな顔の倉橋を見て、その肩に手を置く百城。
「まだ決まったわけじゃないよ。間違えてかけたとかさ。」
「でもっ…」
「なんつーか、そこまで心配しなくてもいいんじゃないかな。」
どうして??そう言いたげな倉橋を宥めるように百城は説得する。
「どう考えても、誘拐なんてされるようなガラじゃないよ。学校休んだのも、ただサボりたかっただけじゃない?」考えすぎだよ、と言う。
「そ、そうなのかなぁ」
「そうだよ。一回落ち着きなよ」
確かに、取り乱しすぎな気がする。
僕、早とちりしちゃうことよくあるもんなぁ。
冷静なモモくんを見ていると、慌てふためいていた自分がなんだか恥ずかしくなってきた。
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