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【始世記】 第八章
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【始世記】 第八章 抜粋
この世界には古くから『精霊』が存在している。
火・水・土・風・木、そして太陽・月
七つの種族が七人の精霊王の元にこの世界に存在している
『精霊』達は世界から生まれ、長い年月を過ごし、世界に還り、再び世界に生まれる。
一言で言えば『精霊』とはこの世界の守りである
彼らは世界そのものであり、又は力であり、又は弱さなのだ
彼らは人間の古き友
常に近くにいて、それでいて遠い存在
『人間』は精霊を守り、『精霊』もまた人間を守った
『人間』は精霊を支え、『精霊』もまた人間を支えた
『人間』は精霊を愛し、『精霊』もまた人間を愛した
遥か昔、精霊と人間は近しい存在(もの)だったのだ
しかしいつの頃からか精霊と人間は離れはじめてしまった
それは年月が経っていくうちに、人間が精霊を視る事が出来なくなってしまった為
理由は分からない。けれど視えなくなったのだ
人間が視えなくなってしまい、精霊は悲しんだ…哀しんだ
しかし、視えない物はしょうがない
精霊は人間が視えなくなると同時に姿を消していった
しかし精霊が完全に離れてしまう前に、人間は精霊を引き留める事が出来たのだ
そう、人間の中に再び精霊を視える者が現れた
【息吹(いぶき)を聴(き)く者】
目に視えない存在の声を聴く者と言う意味を込めて、皆は彼らをそう呼んだのだ
精霊と人間を繋ぐ存在
彼らは人間にとって…希望であった。
…いや正確に言えば人間だけで無い、彼らは精霊にとっても希望であったのだった
人間の中に精霊が視える者が現れ始めると、再び精霊達が戻ってきた
しかし、人間は不安だった。
再び視える人間がいなくなってしまったら?精霊はこの世から本当に姿を消してしまう
それだけは避けなくてはいけない。
人間達は精霊が視える者達を集めた
それは保護、あるいは監視
全ては、
彼らが精霊と繋ぐ存在になる様に
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