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学校
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朝食を食べて、俺たちは家を出た。
学校はうちから電車で30分のとこにある。
翔と俺は同じクラスで隣の席だ。
…まあこれならフォローしやすいよな!
教室に入ると「おはよー」という声が飛び交う。
あ…
鏡を振り返って小声で聞く。
「クラスの人とか先生とかの名前、分かる…?」
「あ?知るわけねーだろ。
翔の中から顔は見えてたが
覚える気もなかったから名前なんて知らねえ」
だ、だよね〜…
う〜〜〜〜、しょうがないよな〜
まあ名前呼ばなくても会話くらいはなんとかなるか…
鏡を席に案内して、俺も隣に座った。
すると一人の男子が近寄って来た。
「翔、優、おはよ」
彼は塚本拓哉。
俺と翔とは中学の時から一緒だった。
…そしてなかなか勘が良いやつ…
「おはよ、拓哉」
「…おはよ」
良かった、一応ちゃんと挨拶してくれた…
ホッと息を吐く。が、拓哉は俺が思ってた以上に鋭かった。
「ん?翔、体調わりいのか?大丈夫か??」
「え”!?な、なんでそう思うの、拓哉!!」
「いや、なんか雰囲気がいつもと違うからさ!
熱はないなー」
鏡の額に手を当てて熱があるか測っていた…
ダメだ、こいつをごまかせる気がしない。
…下手に拓哉に気づかれて周りにも怪しまれるくらいなら…
「拓哉、ちょっと話があるんだ。
来てくれないか?
きょ、、翔もだよ!!!」
なんで問題の張本人が机で寝ようとしてんだよ!!
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