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打ち明け話 (優side)
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翔も風呂から出て、俺と翔はテーブルを挟んで向かい合って座った…
沈黙が流れる…
俺が何から話そうか迷っていると、翔が口を開いた。
「体…大丈夫?」
「あ…うん、大丈夫!」
絶対他に聞きたいことあるだろうに、俺の身体の心配かよ。
でもそれが少し嬉しくて、口元が緩んでしまう。
気持ちが軽くなるのを感じた。
「あのな…信じられないような話だし、驚かずに聞いて欲しいんだけど…
翔…二重人格者だったんだよ」
「…え?俺が?」
「うん、昨日の夜な、もう一つの人格が出てきて、さっきまで翔はその人格だった。
そいつは鏡って名乗ってて…
今までずっと翔の中にいて初めて出てきたって言ってた。
だから自分のことは翔も知らないって」
「なんで…急にその”鏡”が出てきたの?」
「それは…俺のせいなんだ…
昨日の夜、お前に…告白したの、覚えてる…?」
そう聞くと翔は少し顔を赤くして頷いた。
「その時、俺がお前に…キス、したのが原因みたいなんだ」
恥ずかしくて、途中ボソボソっと言ったが、翔はちゃんと聞こえたようだ。
「ぇ…キスが原因…?
俺の体どうなってんの!?」
「それ、俺も鏡も思ってた」
正直、原因よりも戻る方法の方が言いにくいんだけど…
翔も多分そっちの方が気になってると思うんだよね…
「もしかしたら…起きた時の状況で察してるかもしれないけど…
戻るためには……セックス…しなきゃいけなくて…
それで俺としたら…翔に戻ったんだ」
翔はうつむいていた。
やっぱ信じられないよな…
ていうか翔は俺のこと好きな訳じゃないのに、男とすることになっちゃって…気持ち悪い、よな…
しかし翔の次の言葉は俺の予想していたものとは違っていた。
「ごめんな…」
「…え!?なんで…
何で翔が謝るの!?」
「だって…俺のせいで…優に辛い思いさせて…
体だって痛いだろ?
しかも男に抱かれて…」
泣きそうな顔をする翔を見て焦る。
「違う!翔は悪くない!
俺のキスが原因なんだし!」
ていうか腰は確かにちょっと痛いけど…
別に嫌ではなかった…
他人に抱かれた訳じゃないし、
人格は違うけど…
俺は翔のこと好きだから…
「全然…嫌じゃ、なかった…」
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