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風呂 (優side)
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「き、鏡!!
まさかこのままホテル行くのか!?」
「あ?たりめーだろ」
鏡は海の家で着替えたが、俺は足が痛くて着替えるのがおっくうだったため海パンにパーカーという格好だ。
そんな格好の男子がおんぶされてるって…
道行く人の視線が痛い…。
旅の恥はかき捨てって言うけどあれ嘘だ。
恥は一時的でも恥だ。
「嫌だ!恥ずかしい!歩けるから下ろせ!!」
「その足で無理して歩いたとこでこっちの方が速いだろ」
「〜〜〜っ!!
でもほら、荷物だってあるし!」
「お前と荷物合わせたところで大した重さになってねえ。
いいから黙っとけ」
男としてのプライドを崩されながらも、脂肪も筋肉もろくについてない自分の情けない身体は自覚しているため否定もできない。
…結局そのまま、俺は自分たちの荷物を持って、鏡はその俺を背負ってホテルまで歩いた。
熱くなる顔を鏡の肩に埋めて。
ようやくホテルに着き、チェックインして部屋に入る。
俺が下ろされたのは風呂場だった。
「とりあえず体流して、その後傷の手当てするから。
なんかあったら言え。」
そう言って鏡は風呂場から出て行った。
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