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戻るためには (優side)
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ホテルに戻ると拓哉は既に部屋に帰っていた。
「お、おかえり!どこ行ってたん…って、
優!?お前どうした足!」
松葉杖の俺の有様を見て驚いたように目を見開かれる。
「あー、ちょっと骨にヒビ入っちゃって…アハハハ…」
「アハハハって…大丈夫なのかよ…」
「まぁ詳しくは後で話すよ。
とりあえず飯行こう!腹減った!」
「よし、じゃレストラン行くか。
松葉杖大丈夫か?転ぶなよ」
「平気平気!コツ掴んできたから!」
鏡が口を開くと、拓哉は鏡の顔と俺の顔をキョロキョロと交互に見た。
「…え?鏡なのか?」
驚いたように、でも確信を持った声でそう聞かれ、俺は言葉が出てこなかった。
応えてくれたのは、鏡だった。
「当たり。お前本当勘がいいな」
あ、あぁ、そうか、別に拓哉に気付かれても問題はないのか。
「ま、まぁそうゆうことだから拓哉、みんなに気づかれないようフォローよろしくな」
「おう、それは構わないんだけど……それにしてもなんでまた急に鏡になったんだろうな」
「さ、さぁ…」
それから夕飯を食べに一階のレストランに入った。
一流なホテルではないけれど、ここのレストランの料理はとても美味しかった。
バイキング形式にテンションが上がったが、その足じゃお盆持って歩けないだろ、と鏡が俺の分も持ってきてくれた。
野菜たっぷりで栄養抜群なプレートになったが…
夕飯を食い終わり、部屋に戻ると即ベッドにダイブする拓哉。
「はぁ〜腹一杯!疲れたぁ、眠ぃ〜」
「おい拓哉!そのまま寝るな!
風呂行ってこいよ。ここの露天風呂、綺麗でちょっと有名なんだぞ」
「おお!じゃそうしよ!!
優はもうシャワー浴びたんだっけか。
じゃあ俺と鏡と行ってくるわ」
いってらっしゃーい、と2人を見送り、俺は部屋に一人になった。
広いフカフカのベッドに仰向けに倒れる。
疲れたなぁ…
遊んで、溺れて、病院行って…
色々ありすぎて1日が異様に長かった。
翔はまた鏡になるし…
俺のせいなんだけど…
戻ったら謝らなきゃな。
戻ったら…
って、そのためにはまた鏡と…!?
それを思い出した瞬間、顔にボンっと火がついた。
俺、また鏡と…するんだ…
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