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一人相撲
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「顔洗お…」
火照った顔を洗いに洗面所に入る。
冷水でバシャバシャと顔に水をかけた。と、その時、
「はあーー、いい湯だったぁ
ただいま優〜」
2人が帰ってきた。
「お、おかえり…」
鏡の顔を見た瞬間、冷やした顔がまた熱くなった。
「つ、疲れたから俺もう寝るわ!おやすみ!」
耐えきれず、逃げるようにベッドに飛び込む。
「はっや!え、お泊まりの醍醐味である枕投げとか恋バナとかしねーの!?」
「枕は投げ合うほどねえし、女子かお前は!」
「俺は他人の恋路なんて興味ねえから恋バナとか別に」
「ちくしょうリア充め」
「モテモテ拓哉くんが何を言うか」
「翔ほどモテてねえし、
…どんなにモテてても好きな奴に好かれなきゃ意味ねーよ…」
顔を少し赤らめて右下に目を落としながらボソリと言う拓哉。
こいつのこんな顔、初めて見た。
「なんだよ好きな人いんのかよ!
名言吐きやがって!誰だよそれ!」
「秘密だ秘密!国家機密でトップシークレットだ!」
「ぷっ、なんだそれ!アハハハハ」
そんな話で盛り上がっていたら本当に眠くなってきて俺は座っていたベッドにバタンと倒れこんだ。
「は〜…フカフカで気持ちーい…」
石鹸と柔軟剤のいい匂いのする枕に顔をうずめていると、あっという間に眠りについてしまった。
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