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冷や汗 2
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「なぁにやってんだよお前ら」
ギギギと錆びたブリキのように左に顔を向けると、
笑ってるけど目が全く笑っていない拓哉がこっちを見ていた。
「い、いや!何も!!
ちょ、ちょっと寝ぼけてただけだよ!?」
「優」
ビクッ
「俺にそんな嘘が通用すると思ってんの?」
「…思ってません…」
怖い…この状況どうすりゃいいのよ…
てか鏡なんか言えよ。
「まあお盛んなのはしょうがない、でも、
俺も混ぜて♡」
…え?
「は!?え、いや、ええ!?」
混乱する俺の横で鏡は落ち着いた顔をしていた。
「ダメだ。こいつは翔のだからな。
そんな気軽には渡せない。お前でも」
俺はものじゃない!
とか言うべきだったのかもしれないけど、鏡がハッキリそう言ってくれたことがちょっと嬉しくて顔が熱くなった。
俺が一人頬を緩めている間、拓哉は鏡としばらく睨み合っていたが急に笑みをこぼした。
「ははっ!冗談だよ!言ったろ?
俺好きな人いるから!
人が横で寝てんのにイチャイチャしてる輩を困らせてやろうと思っただけだ。
ヤるなら風呂場とかでやれよ。
俺は寝る!おやすみー」
そう一気に言ってボフンと俺たちに背を向けて横になった。
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