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転入生 3
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…と、いうわけで、夏木が隣の席に来ました…
俺の隣に座った夏木は嬉しそうに話しかけてきた。
まあ転入先のクラスに一人でも知ってる人いると嬉しいよな…
「すごい偶然だね!びっくりした!」
「俺も…まさか同じ学校で同じクラスになるとはな。
てかそもそも夏木が高一だと思ってなかった。」
「僕も優が同い年だと思ってなかったよ」
「中学生に見えてたってことか!!」
すると横から肩をつつかれた。
「優、いつの間に夏木と知り合いになってたの?」
「あ、この前祭りでさ、神社で翔待ってるときに偶然あったんだ。」
「ふーん…
俺は星野翔、よろしく」
「よろしく!」
ん、なんだろ…なんか翔が…
刺々しい…?
俺たちが後ろで話してるうちにHRは終わり、予想通り夏木の周りに人が殺到した。
さっさと人ごみから離れたくて帰り支度をしていると、俺も囲まれてしまった。
「優くん!ルカくんと知り合いだったの!?」
「いつ知り合ったの!?」
「どこであったの!?」
などと質問の嵐…
こうなるだろうと思ったから嫌だったんだよな〜…
俺が戸惑っていると、翔が質問に答えた。
「祭りでたまたま偶然話しただけだってさ。知り合いってほどでもないでしょ。」
”たまたま偶然”を強調して言う翔はやはり少し不機嫌な気がした。
「「え〜〜」」と声が上がる。
何が「えー」だよ。
「じゃあさ!優くん案内役、変わってくれない?」
クラスのボスザル的な女子、高橋奈々香が声を上げた。
少しシンとなる教室
正直やりたくないから、
やりたきゃどうぞ。
そう言おうとした時、
「僕は優に案内して欲しいんだ。だから、ごめんね?」
ルカが俺の肩を抱いた。
…え?は?え、何?何この状況
なんかボスザルに訝しげな目で見られてるんだけど。
すげえ翔がルカを睨んでるんだけど…
逃げたい……よし、逃げよう!
「あ、案内は明日からな!! とりあえず今日は帰る!!」
カバンと翔を掴んで、未だに呆然とした教室をダッシュで飛び出した。
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