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モヤモヤ (翔side)
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まあ俗に言うイケメンが転入してきた。
別に興味津々なわけでも全くの無関心なわけでもなく、一人クラスメートが増えた、ただそれだけだと思っていた。
しかしそいつ_____夏木ルカは優と知り合いだった。
祭りで俺を待ってる間に会ったって言ってたけど…
優がそれだけで名前を教え合うほど親しくなるだろうか?
あの時、2人に何があったのかな…
HRが終わって、優と帰ろうとすると優がクラスメートに囲まれてしまった。
優も困ってるみたいだったし、さっさと連れて帰ろうとすると、高橋さんが「案内役変わってくれない?」と優に言っていた。
優がどう応えるのか気になって、優に伸ばした手は空をかいた。
しかし応えたのは優ではなく夏木だった。
「僕は優に案内して欲しいんだ。だから、ごめんね?」
言いながら優の肩を抱くそいつを思わず睨みつけてしまった。
「あ、案内は明日からな!! とりあえず今日は帰る!!」
慌ててそう言い放った優に腕を掴まれて、そのまま引っ張られて教室を走り出た。
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