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学校案内 (優side)
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翌朝、教室に着くと既に夏木が席に座っていた。
俺と翔はいつもより少し早く登校したので教室には俺たち3人以外誰もいない。
「おはよ!優、翔!」
「おはよ、夏木早いのな」
「優が来たら朝のうちに案内してもらおうと思って」
あー、たしかにその方がいいな。
朝の人の少ない時間じゃないと、囲まれて案内どころじゃなくなりそうだ。
「俺も暇だし、付き合っていい?」
隣にいた翔が夏木に言った。
「じゃ3人で行こう!俺も学校案内とかちゃんとできるか自信なかったし!」
そういう訳で、3人で教室を出た。
「2人はいつも一緒に登下校してるの?」
廊下を歩いてると唐突に夏木が聞いてきた。
「そうだな〜、翔が朝練の日以外は一緒かな」
「へー、家近いの?」
「近いっていうか、俺と優、一緒に暮らしてるから」
「えっ、そうなの!?」
「うん、幼馴染で、…
…まあ、色々あってこうなった。」
親が死んだことは言わない。
言うと大抵暗くなってしまうし、なんかごめんね、とか悪くないのに謝らせてしまうことが嫌だった。
言う必要もないし、わざわざ雰囲気を悪くする必要もないだろう。
その話題を適当に流し、逸らしつつ学校を廻った。
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