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帰宅途中 2 (優side)
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駅から家まで歩いている時、30mほど前方に見知った後ろ姿を見つけた。
「あれ、夏木じゃね?」
「あ、本当だ。この辺に住んでるのかな」
「あー、そういや祭りの時この辺に越してきたとか言ってたな」
と、その時、夏木がある家の門をくぐっていった。
「……」
「……」
「……ねぇ、夏木の家って…
もしかしてあそこ…?」
「いや、ただ入っただけかも…」
しかし表札には”夏木”の二文字が。
「…マジか…」
そこは最近建った新しい家だった。
ただの家なら何の衝撃も不思議もない。
しかしその家は住民の減った団地の内の一棟を取り壊してできた広い土地に、たった一軒建った家だった。
その大きさに、近所ではどんな富豪が越してくるのか、ヤクザじゃないかと噂になっていた。
それがまさか夏木の家だとは…
「夏木って…何者…?」
「さあ……でも今は突っ込まないでおこう」
「そうだね、それがいい」
知らぬが仏
触らぬ神に祟りなし
とりあえず今は見て見ぬ振りをすることにした。
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