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怖女子 (優side)
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9:30。
ファッションショーは10時からだ。
そろそろ行かなきゃな…
ジャージを羽織って重い足取りで体育館に向かう。
体育館に着くと舞台は装飾され、スポットライトが用意されていた。
「あ!優くん来た!こっちこっち!」
C組文化祭実行委員の佐藤さんが体育館に入ってきた俺に気づいて手招きしながら呼んできた。
「打ち合わせをするわね。
ファッションショーと言ってもウォーキングとかはしないわ。
舞台の真ん中で学年、クラス、名前、司会者の質問に適当に答えて、クラスのPRしておしまい!
簡単でしょ?」
…まあ確かに、思ったより楽みたいで良かった。
こんな格好じゃなきゃもっと良かったんだけど。
すると佐藤さんは あと、と言葉を続けた。
「それだけだとつまらないから、パフォーマンスも兼ねて、語尾に にゃー ってつけてね」
…にゃあ!!??
「…え!?なんで!?」
「ネコだから。」
「いやいやそうじゃなくて!
や、やんなくてもいいことだろ!極力やりたくないんだけど!」
すると彼女の目がギラッと光って肩を強く掴まれた。
痛い。その細い腕のどこにそんな力があるんですか…
「…優くん、
これはクラスの宣伝でもあるのよ。むしろ私にとってはそっちのほうが重要なの。
初日の朝、このファッションショーをやるのにはちゃんと意味がある。
ここでC組を売り込んで客を呼び寄せるのよ!
C組の売り上げは優くんの働きに懸かってると言っても過言じゃないわ!!」
「……………はい……………」
気迫に、負けました…
「よし!!じゃ!ノリノリで宜しく!!」
そう言って佐藤さんは去っていった…
と思ったら首だけで振り向いて、
「棒読みとか…しないでね?」
目が全く笑ってない笑顔で言われた。
「りょ、了解です…」
怖い……!女子ってやっぱ怖い!!
てかにゃーを感情込めて言うとかどうやんだよ!!そんなスペック俺に求めるなぁぁ!!
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