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打ち上げ (優side)
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「みんな、文化祭お疲れ様!かんぱーい!」
かんぱーい、という声と、コップをぶつける音がカチンカチンと響く。
2日間の文化祭を終え、今はもんじゃ屋でクラスの打ち上げの真っ最中。
多忙と羞恥の地獄からようやく解放された俺は疲れて机に突っ伏していた。
いや、疲れている理由はそれだけじゃない。
ファッションショーで恋人はいないと言ったせいか、2日間で4人に告白された。
しかも何を血迷ったのか全員男。
「本当なんなの…みんなホモなの…?」
ボソッと呟きため息をつく。
あー、本当に疲れた。
「ホラホラ元気出せよ優!うちのクラスが売り上げ1位になったのはお前の客寄せのおかげだってみんな言ってっぞ」
拓哉が優の背中を叩きながら明るく言った。
「客の人数と俺の自尊心は反比例してんだよ…
おかげで俺のメンタルは完全に死んだ」
「まあまあそう引きずるなって!明太もちチーズ食うか?奢ってやるから」
…奢り…
「…食う」
とりあえず奢りなら食う。
相手が拓哉なら遠慮はいらない。
目の前で美味しそうに焼けるもんじゃを見て、ヘラを持ち直した。
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