アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ここは…?
-
「ほお、なかなかの上玉じゃねえか」
「これなら組長も気にいるだろ」
「それにしても小学校のトモダチだっけ?いいの捕まえてきたな、大樹」
「ありがとうございます!
本当偶然の再会だったんすけどね。まあこいつにとっては不運極まりないですが」
「はは、ちげえねえな」
誰だ…?
ここ、どこだ…
曖昧な意識の中、男達の会話は右から左に流れ、状況を把握できない。
何が、あったんだっけ…?
翔と別れて、
夏木と拓哉と話して、
学校出て…
帰りに夕飯の買い出しして…
そうだ、中岡に会ったんだ。
そんで俺…急に眠くなって…?
そこでようやく意識がハッキリした。
目を開けるとそこは知らないコンクリートの部屋。
俺は後手に拘束され、首と足に鎖が繋がれていた。
部屋には知らない男3人と、中岡がいる。
「お、やっとお目覚めか」
言いながら歩み寄ってきた男は、俺の前髪を掴み無理矢理顔を上げさせた。
「ここはどこだ」
怯まずに聞くと男は笑った。
「ははは、顔に似合わず肝が座ってんな。
ま、教えたところで逃げらんねえし教えてやる。
山下組って知ってるか?
この辺を締めてるでかいヤクザだ。
ここはその隠れ家ってとこか。」
ヤクザ…!?
俺は裏社会に全く詳しくないし、関わりもなかったから山下組なんて知らなかった。
そんな無関係な普通の高校生である俺を連れてきた理由がわからない。
「な、んで、俺を…?」
「あー、それはな…」
丁度男が言いかけた時、
((((ピルルル ピルルル
着信音が冷たい部屋に鳴り響いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
96 / 182