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引くわけ 玖賀視点
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「ま、まぁ!落ち着けって!」
俺は堪らず俯いて言った。
つか、落ち着けってなんだよ…( ⌯᷄௰⌯᷅ )
会話になってないっぽい。
すると美咲は熱が冷めたように
「ん?あ、あぁ、そおだよな!」
カァァァ、という効果音が聞こえそうな程、赤面にしながら、慌てて言った。
こいつ…かわいいな!ちくしょう!!
そお思いながらも俺は再度顔を上げ美咲を見て言った。
「じゃ、じゃあ、今週の土曜でいいか?」
「あ、おう。場所は俺が決めとく。時間はー、10時でおけ?」
「おけおけ。」
「うっす。集合場所は、駅でいいか?」
「おう。」
とゆーことで、土曜の10時に近くの駅になった。
今日は木曜日。てことは、2日後。
早いな…。
嫌な気はしない。
むしろちょっと楽しみ。
さっきの今で、楽しみなんて、よく言えたものだ。
自分で自分のあほさに笑えてくる。
「な、なぁ、さっきは…ごめん。つい浮かれて。」
急に美咲が言い出した。
さっき…?あ、あぁ、抱きしめられたことか?
うーん、俺的にはべつに…
「嫌じゃないけど…」
「え?」
…え?俺、今、口に出てた?
つか、嫌じゃないけどって、もっとしてくださいみたいじゃん!!!
やべー、やってもうたやってもうたーーー!!!!
そんなあほなことを思っていると
「嫌じゃ、なかった?」
などと、またまた顔を赤くしながら聞いてきた。
うぬ…俺、こいつのこの顔だめなんだわ…。
「嫌じゃ…なぃ…/////」
もぅ…なんで俺まで赤面してんの…////
ばかじゃないの…。
そしたら、ふいに覚えのある感触のモノに包まれた。
キュッ
まぁ…抱きしめられた…。
「嬉しい。今絶対引かれたかと思った。」
こいつ、常日頃から抱きしめてきたり、き、きききキスしてきたりするくせに((あ、口はなし))、なにいってんだか。
「毎日やってるくせに、引くわけないだろ。」
「よかった…」
なんだよ…調子狂うな。
…てゆーか、
「学校で抱きしめてきたりすんのやめろっつってんだろ!!!」
ここが学校だって認識した俺は抵抗して、軽く美咲の胸を叩いた。
「えー。だってぇ」
「だってじゃねえ!」
するとようやく美咲が俺を解放した。
なんか、いつもより、往生際いいような…。
不思議そうな顔をしていると。
「まぁ?デートいったらいっぱい抱きしめられるしねー(笑)」
「なわけあるか!!ばっかじゃねぇの!?」
こいつ…ホンモノの馬鹿だ…。
お母さん、助けて。
でも、俺笑ってる。
やっぱこいつといるの、楽しい。
恋愛感情で、好きか聞かれるとわからない。
だって俺たち男だし。
でも、一生一緒でいたい。
離れるなんて考えらんない。
こいつがいないと、多分人生どうでもよくなるかもな。
これが、恋なのかな…。
そう思う俺は意外と冷静だった。
まぁ、俺にはまだわかんねぇや。
すると不意に美咲に手を繋がれた。
「手ぐらいならいい?」
手を俺の目の前でちらつかせながら言った。
「…教室に着くまでな。」
「やったー。なんか今日は素直だね(笑)」
「うっせー。」
そんな話をしながら、手を繋いでることが嬉しいと思う自分がいるっことに、俺はまだ気がついていなかった。
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