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死が二人を分かつまで~パラレルペダルT2~R18腐二次創作T2その愛と死
テシダ~腐二次創作弱虫ペダル手嶋目線
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自転車押して歩く。
乗る気にはなれなかった。
骨髄適合判定までしてくれた。
だめってどういうことですか!
青八木は俺の大事な…
そんな一差を俺らは数以上に大事に見たか?
あのあとかれはこっちに駆けてきた。
だんちくー!
俺とかれを交互に見て言った。
友達か?
段竹は言った。
ああ。
テシダさんだ。
雨が降り出した。
商品濡らしてる。
SHOP AOYAGIさいてー。
特に店主…
クラクション。
顔をあげると、
寒咲自転車のバンだった。
雨に降り込められた形で、バンをとめている通司さんの横顔はただ端正で静かだった。
何でこんなところにいるのですか?
問うまでもない。
通司さんはずっと、二人の様子を見守り続けていてくれたのだ。
俺は自分の悲しみに押しつぶされて気づきもしなかったのに…
いや。
知ってはいた。
知ってはいたけれど、あそこまでとは思っていなかったのだ。
「俺たち…」
…のせいですかと、続けなくても通司さんは理解した。
「違うっしょ。鏑木はもともとメンタル脆弱だったにすぎないんだ。段竹君。同い年なのに兄のようにずっと面倒みてた。自転車乗りは最後にはひとりだ。鏑木君は克服できなかったんだよ」
「でも俺は! 青八木は! 俺たちは見せつけるようなこともやったし、それに…」
「それでも…おまえたちがいつも二人なのは、みんなわかっていたさ。鏑木は、承知で好きになったんだ。全部背負うことはないんだよ」
「それでも…」
それでも。
俺はいつでもひけらかしてた。
青八木一の持ち主は俺だ。
俺だけが、青八木を…って…
そのあげく、罰は下ってここに、この手に一はいない!
そしてあいつらは……………………二人なんだ。
怒りがこみ上げてきた。
大きな
底なしの
怒り
気づくと通司さんが面白そうに俺を見ていた。
強いねえ手嶋純太は。
純ゲイですからね。
めげてられません。
そっか。
エンジンが再びかかり、バンが千葉向けて走り出す。
心なしか雨脚も細くなっている。
夏が終わる。
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