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羽化~翅翼~ 其の壱
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愛おしい。
所有印を愛おしそうになぞる伯岐に私ももう限界だった。伯岐を一気に組み敷くと、不安と期待の混じった目でこちらを見上げている。
「仲影、なにか当たって……」
昂奮が隠しきれないのが伯岐にも伝わっているようだ。そっと身体じゅうに唇を這わせる。くすぐったそうに身をよじる伯岐がまた可愛らしい。
「私は、どうすればいいのですか?」
「すべてを私に任せて、ただ感じていればいい……何も考えられなくなるくらい溶かしてあげるから」
力をくたりと抜いてしまった伯岐を存分に、可愛がってあげなければいけない。唇を下肢に這わせれば、伯岐は慌てたかのように顔を起こす。にやりと笑ってやる。純真無垢な伯岐のそれを遠慮なく眺めまわす。まだ反応を示していないがここから感じさせるのが私の腕の見せ所だ。それこそ嫌がるほどに気持ちよくなってもらおう。
「仲影!?どこ触って……!」
驚いたように言う伯岐。本当にこういうことに疎いのだろう。可愛らしいそれをそっと撫で、ゆっくりと上下に指を滑らせる。いやいやと身をよじる伯岐がまた愛おしい。
「う……っ」
「……伯岐、もしかして、本当に何もしたことがないのかい?」
伯岐は交接どころか、自慰すら知らないというのだろうか。きょとんと私を見る伯岐は意図を掴みかねたのか首を傾げている。
「何もって……何をですか……?」
「そりゃあねえ……なにを、だよ……?」
自分でもよくわからないように言ってしまった。どこまで直接的に言って説明すればいいのかさっぱりわからないし、本当にこんなことでいいのだろうか。まるで私まで童貞に戻ってしまったかのようにもどかしいやり取りをしている気がする。
しかし、伯岐の本当の初めての相手になることができるということに言いようもない昂奮を覚えていることも確かだ。この純真無垢な少年を独占して、私色に染め上げる。ゆくゆくは、自分から強請るまでになってくれればいい。
「仲影……?」
「あ、ああ、伯岐。すまない」
どうやら想像の中の伯岐で鼻の下を伸ばしていたらしい。目の前に本物がいるのにもかかわらず私は一体何をしているのだろう。
そっと上下に手を動かして伯岐のそれを優しく刺激する。軽く呻きながら初めての感覚に困惑しているらしい。
「んっ……は……ぅ……」
「言ったろう?なにも考えられなくなるくらい溶かしてあげるって。……どんな感じがするか、私に教えてくれないかな」
「なんだか……へんな気分です」
「嫌な感じかい?」
「いえ……っん…」
伯岐のいう変、が快楽であることを少しずつ教え込んでいかなければいけない。ねだる伯岐に応えるように、少し刺激を強くする。途端に驚いて小さく飛び上がるさまがまた可愛らしい。
刺激を与える間に質量と硬度を増した己のそれに、伯岐は戸惑ったようだった。
「え……なんで……これ、」
「戸惑うようなことじゃないよ、男ならだれでもこうなるんだ。……気持ちよかったんだろう?」
「気持ち、いい……」
私の言葉をぼんやりと繰り返す伯岐の目はうっすらと潤んでいて、その艶やかさに思わず生唾を飲み込んだ。もっと、もっと可愛がり尽くしたい。私の中の欲望は膨らむばかりだ。
そっと、尖端に接吻した。伯岐の目が零れるのではないかというほどに大きく見開かれる。随分慌てたようだった。
「仲影!?なにを、きたないですから、やめ……!」
「君のものなんだ。きたないはずがあるものか……おとなしく、『気持ちいい』に溺れなさい」
それだけ告げて、私はそれをすっぽりと咥内に収めた。男を責めるのはこれが初めてだが、同性のことだ、ある程度どこをどうされれば悦いのかはわかる。
「っあ……ん……仲影っ……」
舌先で繊細に愛撫を施しながら伯岐を注意深く観察する。艶っぽく声をあげて腰を浮かせ、感じてくれているようだ。慣れない刺激のせいか、伯岐のそれはもう欲望を吐き出したげに震えている。
「仲、影……っ!でちゃ、います、から……!離して……はなして、くださいっ、」
咥えたまま私はにやりと笑いきつくそれを吸う。伯岐が思い切り腰を押し付けてくる。熱くねばりのあるそれが、私の咥内に吐き出された。とくに嫌悪感もなくためらいなく飲み込む。
伯岐を見れば、荒い息をついてぼんやりとこちらを見ていた。……さっきよりも色気を増している気がする。赤い舌がちろりと唇を舐めている。ああ、もうたまらない。
「どうだった?初めて達した気分は」
「気持ちいい、です……もっと、もっとしてください……」
次の快楽を貪欲に強請る伯岐は妖艶で、思わず口角が上がるのが自分でもわかった。
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