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巻然~赫曄~其の弐
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長義の整った顔を見下ろしている。髪を撫でてやれば、頬を朱くするのがまた可愛らしい。長義はその性格のせいか随分と浮世離れしており、俺より年上のはずなのにどうしてこうも可愛らしく見えるのか。
髪を片手で撫でつけながら唇を落とす。触れるだけの軽いものを落としていき、首筋に吸い付く。と、後頭部に軽い衝撃を感じた。どうもはたかれたらしい。
「痛いな、長義」
「阿呆たれ!見えるところにはつけるな!」
「見えなければいいのか?」
そういってやると言葉に詰まる長義。それを肯定ととらえて見えなさそうなところにそっと所有印を刻む。それをまじまじと見ている長義がどうも少し嬉しそうなのは俺の気のせいだろうか。とはいえ俺が言っても殴られるだけだから何も言わない。
机に置いておいた、さっき鄭大人に渡された高級な香油を手に取る。匂いといい純度といい、初夜で使ったものとは段違いだ。手になじませて、身体全体を撫でまわす。長義の白い身体がてらてらと妖しく輝き普段とは違う色気を感じさせられた。
「ふ……あっ、は……」
「気持ちいい?」
「ああ……」
俺の手に、感じている長義がいることに言いようもない昂奮を覚える。身体をずらして下肢に手を伸ばすと、手で静止された。
「吾も叔成のに……その、したい」
「……えっ?」
「阿呆たれ!何度も言わせるな……」
つまり、その、長義が俺に、奉仕してくれるというのか。初夜の時は確かに長義のものを口で散々かわいがってやったが、まさかその、してくれるのか?本当に?
信じられないというのが思い切り顔に出ていたのだろう。長義は不機嫌そうに顔をそむけた。
「してほしくないならいい」
「いやっ!そのだな!まさかそんなふうにお前が言ってくれるとは思わなくてだな…!」
慌てて体勢を入れ替え、横になる。長義のそれを撫でるとひくりと身体を震わせた。と、俺のほうにも柔らかな刺激が加えられて思わず身を固くする。長義が、触っているという事実が俺の昂奮をかきたてる。
「う……」
「痛かったか?」
「いや、その……お前に触られるのって、いいなって」
「……んの、阿呆たれ」
顔を朱くして恥ずかしがっているのが見にくいのがこの体勢の残念なところだ。その分、嫌というほど可愛がってやらなければいけないだろう。長義のものを口に含むと、喉奥まで銜え込む。くぐもった声が聞こえ、俺のものが生暖かいものに包まれるのがわかった。対抗してか俺のものを咥えたらしい。何故か対抗心が芽生える。今日は俺が嫌というほど啼かせてやるのだ。長義に負けてはいられない。
熱心に口の中で愛撫を施し続ける。とうとう長義が俺のものから口を離して濡れた声をあげ始めた。勝った。謎の達成感が俺を包むが、俺のそれが強く握られ強い痛みに身悶える。
「ぐあっ!?」
「阿呆たれ!してやると言ったのに何故こうもお前は……!お前のような奴にはもうしてやらんからな!」
へそを曲げた長義をなだめるのに、少し時間を要した。うーむ、どうも俺は長義を怒らせてばかりだ。
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