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ご飯
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葵は痩せていて身長もなかった
しかも本人はご飯はあまり食べていないということでご飯を食べさせることになった
栄養失調のためかケガのためか…歩けない葵は布団の上で座って目の前に置いてあるご飯を食べようとする
葵「うわぁ…おいしそう……」
千鶴「そう?よかった!私がつくったんだ」
葵「そうなんですか…ありがとうございます…」
葵にはあまり表情はなく言葉もどこか暗い
葵は目の前においてあるお粥を口に運んだ
葵「パクッ………おいし…ヴッ……」
葵は口に含んだお粥を全部布団の上に戻してしまった
まわりのみんなは驚いている
平助「えっ⁉︎どうしたんだ⁉︎千鶴の飯がまずかったか⁉︎」
驚くあまり失礼なことを言ってしまう藤堂…
総司「平助バカ?そんなわけないでしょ?千鶴ちゃんが作ったご飯だよ」
沖田の言う通り千鶴のご飯はいつも美味しい
吐くほどまずいご飯なんて作るワケがない
平助「そりゃそうだけどよ…
わりぃ千鶴!」
千鶴「い、いえいえ……大丈夫です…」
千鶴は放心状態だ
まさか自分が作ったお粥が…なんてことを思っていたからだ
この状況では仕方ない
歳三「んで、原因は?」
土方は医療担当の山崎に問う
山崎「ハッ…ずっとご飯をろくに食べていなかったために身体がうけつけていないと思われます。」
それを聞いたみんなはもちろん葵がスゴくびっくりしていた
葵「えっ……なん…で…?
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
葵は呪文のように言った
まるでいつも言っているかのように…
一「葵。大丈夫、大丈夫だそんなに謝るな」
葵「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
尚も葵は謝り続ける
一「葵…大丈夫といっているだろう?」
左之助「大丈夫だ。謝るな。謝らなくても殴りも蹴りもしない」
原田は思ったのだろう
この様子じゃいつもいつも何かをされるたび謝り続けていたのだろうと
葵「…………すみません」
葵は落ち着きを取り戻したようだ
新八「だから謝るなって!わかったか?」
葵「……はい…」
近藤「だがこれからの食事どうするか…
この様子じゃなぁ…」
歳三「とりあえず小さく刻んでいろいろ食わせるしかねぇだろ」
総司「そうですね…」
歳三「千鶴!葵の飯たのむぞ」
千鶴「はいっ!葵くん少しでも食べられるようになろうね?」
葵「……はい…」
こうして屯所で最初の食事は終わった
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