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精神不安定
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葵が柏木に刺される事件があってから2週間がたったある朝
葵のお腹の傷はだいぶ癒えている
だが…葵の心は……
葵は今自分の部屋にいた
部屋の隅でちっちゃくなり膝をかかえぼーっとしている
最近いろいろなことがありすぎてついて行けてない
いくら15歳といっても口調が大人っぽいといっても精神年齢は10歳ほどなのだ
葵の部屋の襖がトントンと音をたてた
総司「葵くん入るよー?」
サー
そこには沖田と斎藤そして原田が立っていた
原田は沖田と斎藤がいないときに葵の面倒を見ている
なので葵のあつかいには慣れている
沖田が眉を八の字にして聞いてきた
総司「あれっ…葵くん?……どうかした?」
三人は葵の周りに腰をおろした
この日もう葵がきてから三カ月近くたっていたので沖田と斎藤、原田は何故葵がそんな部屋の隅でうずくまったいるのかがわかった
左之助「…なんか悩みとか不安があんのか?」
葵がこうしているときはいつも悩みや不安があるとき、精神が落ち着いていないときだ
一「なにかあるのか?言ってみろ…」
葵「………………………………」
そう言っても何も答えようとしない葵
左之助「…そっか何も言いたくないか、いいんだ…人間そういうときだってあるんだから
でも話したくなったときはいつでも言えよ?
話しぐらい聞いてやるからな……」
そう言って葵の頭をなでる
そうすると葵は泣きだした
葵「ひっぐ……ゔぅぁぁぁぁあん」
一「ど、どうした?大丈夫だ、落ち着け
…落ち着け」
泣きだした葵を原田が持ち上げ膝に乗せる
左之助「よしよし、大丈夫だ…大丈夫大丈夫……」
葵が声をあげて泣くときはどのようなときかも知っていた
葵が泣くときは不安がいっぱいになって自分ではどうにもできないとき、とても怖く恐ろしいものがあるとき、精神がいつ崩れ去るかわからないときだ
総司「そうだよ…ねぇ安心して?ここには怖い人はいない……柏木も葵くんを傷つけた人も傷つける人も……」
一「俺たちは葵をとても大切に思っているからな……たとえば葵の嫌がる人がきたら俺たちが相手になる」
左之助「だから…な?大丈夫だ、大丈夫なんだ」
葵「ゔっ……ゔっ………」
葵はコクンと小さく頷いた
そして時間をかけで原田の硬い胸で涙を止めた
涙が止まったころには寝てしまっていた
三人で葵を布団に寝かす
葵の頬には涙の跡がついていた
葵を寝かせ終わり三人は布団のまわりで葵を見ている
すると原田が口を開いた
左之助「今回のこと…葵が刺されたことは葵にとって心のバランスを崩すカギになっちまったんだな……」
一「あぁ…そのようだな……」
総司「しばらくは葵くん危ないかもね……」
斎藤は躊躇しながらも沖田に聞いた
一「そ、それはどういうことだ……?」
総司「一クンも少しは感づいてるでしょ?ずっと喋らなくなっちゃったり、ここから出て行っちゃったり……最悪自殺とか……ね」
一「じ、自殺……」
左之助「とりあえず……このことは土方さんに報告だな…まぁまた見張りが必要になることは間違いない」
総司「ここきてから2回くらいこんなことあったけど、ここまでのは始めてだしね……」
そう、ここにきてから2回ほどこんなことがあったのだがこんなに泣き崩れるほどのことはなかったのだ
一「とにかく起きてからの様子をみてみないとな……葵が起きる前に副長に言わなければ…」
総司「誰が言いにいく?」
一「俺がいく……二人は葵を見ててくれ」
左之助「おう……」
総司「ちゃんと伝えてよ?いってらっしゃい」
一「あぁ………」
そう言って斎藤は部屋をあとにした
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