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シャッターが開くまで残り5分になった所で、どんどん人が入ってきた。
ココはよくある食堂の料理を取ってから席を探すというシステムでは無く、座る場所を先に確保してから料理を取りに行っている奴が圧倒的に多い。
理由は、そのグループで来て誰かがハブられるのを防ぐ為らしい。
俺らも2人掛けの席に予約済みの旗を置いて、シャッターが開くのを待ってる。
「冥はさ、何でココを受けようと思った訳?」
「実はね、僕の従兄弟の人がさ、通ってた事があるんだよ〜。その人に聞いて、興味が湧いて、入った訳〜。」
「俺、ふざけ半分で受けたからな〜。」
「まぁ、この学校の受かる条件を満たせてるから良いんじゃない?」
「そうかな。」
この学校を合格する為には、もちろん男であり、女装が似合う人という条件さえクリアしていれば、落ちる事は無いらしい。
つまり、筋肉マッチョのゴリラみたいな奴は似合わない為、入れない。
女装をして、可愛いかキレイかどちらかがOKで、受かる。俺は可愛いらしい。
そう考えてると、
「冥ちゃん。俺と食べようよ〜。」
「冥ちゃん。俺とにしようぜ‼︎」
「僕と食べよう。冥ちゃん。」
なんか、色んな人が冥と食べたいらしい。
人気者だなぁって浸ってたのだが、
「君可愛いね。今日から入った子?」
突然、話し掛けられた。
「あっ、はひっ。来栖瑠衣って言います。
よろしくお願いします。」
「宜しくね〜。本当可愛いね。」
手を頭にヤられそうだったけど、
バシッ
「瑠衣は可愛いと言われたく無いらしいんです。やめて下さい。」
「冥。」
「イイじゃん。冥ちゃん、俺らと食べようよ冥ちゃん。」
「僕らは2人掛けの席で予約してます。予約は取り消せませんから。」
「ふ〜ん。残念。」
そんかに残念がって無いだろ。
って思ってたら、
ガラガラ
「夕飯。開店だよ。前の子から並んで取りなね。」
ようやく開いたみたいだ。お腹ペコペコだったからなぁ〜。
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