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話していい??まこちゃん
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昨日な?電車で帰ってたんだけど…。
と太朗が話し出した。
俺の机の前からへばりつくようにして見上げてくるから、少なからず鬱陶しいなと思ってしまった俺は、一度そのおでこをぴんと跳ねた。
いたっ、と呟いた太朗はめげずに話し出す。
最初に紹介しとこうかな。
俺、西園寺真と、佐藤太朗は幼稚園からの幼なじみで、家も隣、小中高までずっと一緒という腐れ縁でもある。
どちらかというと真面目な俺、と、おちゃらけた太朗。というのがクラスの奴らのイメージだと思うけど、全くその通りだ。
といっても太朗はおちゃらけているわけではなく、至って真剣にお馬鹿な奴なわけで、そこは世間にはわかってもらうには難しいところ。
身長差は歴然。俺が180で、太朗は168。と言い張ってるが、実際のところは165に満たないだろう。
だって、俺と並んだら肩くらいまでしかないから。でもそこは黙ってる。
太朗が、女の子みたいにほっぺを膨らましていじけるから、めんどくさくて。
女の子みたいと言ったのにはもう一つ理由がある。
太朗は顔が小さい上に、茶髪でサラサラ、目がくりくりの女の子仕様の顔に出来上がっている。
昔から俺と並んで歩いていると、よく女の子に間違われていた。まあ、本人は別段気にしてなかったようなので、どうでもよかったんだろうけど。
俺が背が高い理由は部活にあるかもしれない。
バスケ部。まあ、殆ど行ってないんだけど、行けばそこそこ動けるから有り難いことに辞めさせられはしていない。
中学校では太朗も一緒にやっていたんだけど、飽きっぽい性格の太朗は三年間が精一杯だったみたい。
もともと運動神経はめちゃくちゃ良い太朗は、その才能を生かして、色んな部活に呼ばれては参加しているという現状だ。
ただ、色んな部活を転々としているのには、もう一つ理由がある。
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