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喧嘩するほど仲がいい
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朝俺が学校につく頃にはほとんどの生徒が登校していた。…きっとあいつは時間ギリギリにしか登校しない。理由は……すぐ分かると思う。
教室に入ると涙が、朝っぱらから元気な声で声をかけてきた。
「おっはよー真白っ!!!!こないだは朝早かったとに今日は遅いやんっ!」
「おはよー涙。言ったろ、あん時はたまたまだよ。」
「ふぅ~ん、ん?一ノ瀬くん来るの遅ない?もうチャイムなるやん!」
「あー、多分もうすぐくるよ。あいつは早く登校できないからな…」
「早く来んちゃなくて、来れんと?」
「そーいうこと。」
ガラッ
教室のドアが開いて獅音が入ったと同時にチャイムがなった。
「…間に合った」
「ちっ、間に合ったか…遅刻すればよかったのに」
「あ?うるせぇぞマシュマロ」
そう言いながら席についたこいつは額に汗をかいていて、必死にここまで走ってきたのが分かる
こいつがギリギリにしか登校出来ない理由
それは、朝っぱらからこいつのことが好きな女の子達に囲まれて教室という目的地まで到達できないからだ。まぁ、ギリギリにしか来なくても同じ時間帯にきた少人数の女の子たちに囲まれてそれを抜けてここまで走ってきたんだろうなというのが分かる。けっ!モテる男は毎日大変そうだなっ!!!
こいつがギリギリにしか登校出来ない理由を涙に教えてやると
「一ノ瀬くん、朝から大変やね。イケメンすぎんのも困りもんってやつやん。」
「…獅音でいい」
「ん!俺は涙って呼んで~!!わー!真白と獅音と友達できた!!!三人で仲良くしよ!!」
小学生かって思うくらい喜んでる涙の言葉に俺と獅音で訂正を入れる
「…仲良くするのは涙だけな!」
「…こいつは仲良くの対象外で」
「てめぇ、仲良くの対象外ってなんだよ!!むしろ俺に、真白さんと仲良くさせてくださいって頼みやがれ!!!!」
「バカ言ってんなよ、お前の方こそ頼め!入れてやんねぇけどな!」
「もぉ!三人で仲良くしたらいいやーん!」
「「むりだから!!」」
「おぉ!息ピッタリ~!!」
「真似すんなよ!バカ獅音!!」
「お前が真似すんなよ!てか俺に向かってバカとか、俺より一回でもテストの順位勝ってから言いやがれ!バ、カ」
「ほーんと仲いいね、二人とも」
「「よくねぇよっ!」」
涙は俺達のどこ見て仲いいとか言いやがんのか全くもって理解できん。
朝の教室で大声でくだらねぇ言い争いしてたらまた先生からなんか押し付けられそうだったので、一時休戦ってことで
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