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やきもち?
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俺はこんなぐちゃぐちゃな気持ちのままあいつに会うのが怖くて、風呂にだけ入って真っ暗な自分の家に帰った。
自分の部屋にはいったら電話の着信音がなった。
……蛍からだ
「…もしもし」
『真白!もう寝てた?声が聞きたくなって…獅音も一緒?』
「まだ2日目だろ…あいつはいないよ俺今自分の部屋だし」
『え…獅音はどこいるの?』
「さぁ?飯作ってたら、飯いらない先寝ててって、LINEきた。彼女でも出来たんじゃねぇーの」
『ふぅ~ん。んで、真白は彼女と遊んで帰ってくるかもしれない獅音に会うのが嫌で、自分の部屋にいるの?』
「……」
『獅音から彼女といるって聞いたの?』
「……聞いてない。けど、電話してほんとに彼女といたら…」
『…嫌なわけね』
あぁ、これだから幼馴染ってやつはヤダな…なんでもバレちまう
「べ、別にあいつのこととかどうでもいいけど!なんか俺、変なんだよ!!」
『どういうこと?』
「あいつが誰と話してようが関係ねぇのにイライラしたりモヤモヤするし、あいつもあんなことしてきたりするし…でも別に嫌じゃねぇし…」
『あんなこと?』
つい口を滑らせてしまった
「いやっ、えっと、な、何でもねぇからっ!!!!」
『帰ってきた時詳しく聞かせてね?』
「ん、んー。たぶん?」
なんとか逃げれた?かな。帰ってきたときは質問攻め恐ろしそうだな…
『まぁとりあえず、そのイライラとモヤモヤはヤキモチってやつじゃない?』
「やきもち?」
『そ。獅音が女の子と喋ってるのにヤキモチ妬いたんだとともうな。でもね、それは変なことじゃないよ、自分が相手をどう思ってるか理解できるチャンスじゃない?』
「俺が獅音を?」
『うん!ちゃんと素直にならなきゃ!!自分にももちろん、獅音にもだけど!』
「……」
『私から言えるのはここまでかなー。あとは自分で考えて答えだしなさい。どんな時も私は真白の味方でいるから』
姉貴みたいな蛍の久しぶりに聞く優しい声に涙がでそうになった。
「…うん。ありがと蛍。大好き。」
『知ってるー!私も大好きだよ!!じゃぁ、また後で電話するね!』
そう言って電話を切った。
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