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焦り
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家に帰ると真っ暗だった。
あいつ暗いの苦手なはずだから電気消さねぇのに…どこにいんだよ
部屋を見てもいなくて、なんだか今日城島と会ったことや家に真白がいないこともイライラして風呂に入ってそのまま寝た。
朝も普段こんな早くに起きねぇのに目が覚めて制服に着替えてたら家のドアが開く音がした
真白が俺を見て気まずそうにしてんのに、昨日城島から言われた相変わらずだという言葉が頭をよぎってイライラしてた。朝飯食ってないのに嘘ついたり、冷たい態度とったりして俺何やってんだよまじで。
そんな俺の態度に腹が立ったのか真白が、なんで怒ってるのか、自分が何かしたか、と詰め寄ってきた。
もちろんこいつは何もしてないし悪くない。俺の機嫌が悪かっただけ。城島に会って焦ってただけ。
…あんなキスするつもりじゃなかった。
…あんな顔させるつもりじゃなかった。
ごめん。怖がらせてごめん。
なんとも思ってないとか逆だバカ、お前が誰かのものになるのが怖くて焦った。
城島なんかよりずっと前から俺のほうがお前の事好きなのに、俺がヘタレなせいでまだお前に気持ちすら伝えてない。
もうちょっと待って。今は情緒不安定だけど後でちゃんと謝るから。
このままじゃダメだろ俺。
城島なんかにくれてやるかよ。
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