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謎の睡魔
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「…で、何話すの?」
あれから俺達は近くのファミレスに来ていた。
ここらへんは結構街中のほうなので沢山の人が行き来している。俺は、空の方を見ず、外の風景を眺めながら言った。
「そんなに急かさなくてもいいじゃん!……真白、高校どこ行ってんの?」
急いでんだよ!!!俺は買った食材たちと一緒に早く家に帰りたいの!!!!!まぁ万が一悪くなったらだからファミレスの冷蔵庫に入れさしてもらっちゃったけど………俺、主婦かよ…………
「三鷹高校だよ」
「へぇ…近いのな」
「…うん…お前はどこなわけ?」
「俺は、清明学園に行ってるよ!三鷹とも結構近くだと思う!!」
主に空が俺に質問して、俺が答えてたまに質問、ってのが多かったけどそんなこんなしてるともう1時間くらい喋っていた。
相変わらずよく喋るやつだな…
空は中学の頃からよく喋るムードメーカー的なやつだった。背も伸びて顔も大人っぽくなったけど、そんなとこは中学の時のままだな、なんて思いながら話を聞いていた。
「ふぁ~~~~」
なんか眠いな…
「あ!ところで高校って一ノ瀬と一緒なのか?」
「んぁー…ん?あぁ、一緒だな」
一瞬『一ノ瀬』って誰?!って考えちまった……眠くて思考回路回ってない気がする。
空が喋ってんのに全然頭の中に入ってこない…瞼が重たい。意識も朦朧としだしてカクンカクンってなる。
頭の中では『寝るな!!!!寝ちゃダメだ!!!!!起きろ!!!』ってちゃんと分かってるはずなのに眠たくて仕方ない。昨日もいつもとそんなに変わんない睡眠時間だったのにな…なんでこんなに眠いんだろ。
「蛍ちゃんとも一緒?」
「…んーー」
もう半分寝た状態で適当に返事を返す、空の方なんて向いてない。
「そっかぁー……そろそろかな」
空が喋ってることなんて聞いてないも同然だ。
そして謎の睡魔との戦いに敗れた俺は、自分でも気付かないうちに眠ってしまった。
「おやすみ真白」
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