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ここは…
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真白side
「…ん、んん…?…」
………暗い
………ここどこ?
いつの間にか寝てしまっていたらしい俺は真っ暗な中目を覚ました。
「……電気…」
…ギシッ!!
「痛っ」
電気をつけようと立ち上がろうとしたけど動けない。手を縛られてるのか?縄が擦れて痛い。なんで俺こんなことになってんの?!?!
せめて電気をつけてほしい、真っ暗で何も見えない。…まじで怖い。
カタン…
椅子を引くような音が聞こえた。
誰?!?!
そして声が聞こえた。
「…起きた??」
「………空…か…」
見えない。真っ暗闇の先から聞こえたのは空の声だった……
「そーそー、俺。具合悪くない?」
話しかけながら俺に近づいてくるのが分かる
「……具合は悪くねぇけど、気分はこれ以上ないくらい最悪だよ……縛ってるやつ解けよ、あと電気もつけろ」
「…ったく、自分が置かれてる状況わかってねぇなぁ。縄は解かねぇけど電気はいっか…」
しばらくすると電気がついた。……どこだよここ…。俺は倉庫みたいなところに連れて来られたみたいだ。周りはよくわかんない道具が山積みになってるところがあったり埃だらけだ。
「で、なんで俺こんなことされてんの?」
なぜだかかわからないけど、このとき空に対する恐怖心はあまりなかった。
「何で…か…。さぁ?なんでだと思う??」
「……俺、帰りたいんだけど。用があるならさっさと言えよ。」
「随分余裕だな、俺が縄解かねぇと帰れねぇの分かってる?それにそんなすぐに帰すつもりはないんだけど?」
俺のことを嘲り笑うような表情で地べたに座っている俺と視線を合わせるように腰を落としてきた。
「…チッ…何が目的だよ」
「それは言えねぇかな?はじめから言ったって面白くねぇだろ………なぁ、お前好きな人いるって言ってたよな?」
このときのこいつの顔がもうこの先の展開が見えているかのような表情だった。
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