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早朝
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「………ん、んぅ……んー…」
目が覚めるとカーテンの隙間から漏れる小さな光が目に入る。
……あさ……か…。
ふと時計を見ると、まだ朝の5時になったばかり。……何でこんなに早く起きたんだよ……もう少し寝よ。
「…んー………っ、〜〜〜〜ッッ!!!」
もぞっと体を動かそうとすると、特に腰に重い痛みが走った。
痛い痛い、え、めっちゃ痛いよ、なんでだよ泣きそう。てか腰だけじゃなくて体中痛い。喉も頭もケツも痛ぇし、なんとなくちんことが乳首も痛い。足の付け根とか腕とか腹筋も筋肉痛みたいになってるんですけど。どうしよう痛い。もう眠気吹っ飛んだわ、寝てる場合じゃない、てか動けないよね、なんで?!
眠気眼だったのに急に激しい痛みに襲われて、何がなんだか分からないまま、泣きそうになりながら必死に頭を整理した。
「……あ、……あ…ぅ……ぁ」
落ち着いてみると、隣には獅音がいて、肌にはパンツしか身に纏ってない様子でタオルケットがかけられていて、だんだん頭が覚醒してきた。
……きのう……えっち、した……のか……
そうはっきりと昨日の出来事を思い出すと、急にこっ恥ずかしくなって一人であわあわと狼狽えてた。
どうしよう、どうしよう……、昨日……あ、あぁ……あぁぁあ!!…無理、無理無理、無理!!!やばい、なんかいつもとは違う、いつもより恥ずかしい、死にてぇ。
…だって、昨日……家に虎羽いたのに、なんかいつもベッタリな桃山ちゃんに嫉妬してて自分から誘って…でも声我慢できないってわがまま言って、獅音の部屋までおんぶで連れてってもらって……いっぱい身体弄られて女の子イキしながらもっとって甘えるみたいに強請って乳首攻められたりして射精して、何度も何度も奥と前立腺を突かれて甘ったるい声で喘いで後半ブシャブシャ潮吹きまでした挙句、卑猥なこと言いまくって潮吹き止まんなくなるくらい激しいえっちしたあと、また空イキさせられて…気失った…?
………死のっか。……うん、それがいいわ。てか記憶消したい。自分の記憶もまだ隣で気持ちよさそうに寝てるこいつも!!
だって!!!ありえないだろ!!付き合ってるけど!!恋人だし彼氏だけど!!それ以前に男だし!!!……あ、あ…あんな……男なのに、気持ちくなりすぎて…脚開きっぱなしで女の子みたいに潮吹きまでするとか…し、しかも…一回や二回じゃねぇし……我慢汁とか精液とか潮とか、濡れまくって……こ、んな……い、淫乱さ、丸出しみたいな……激しい…えっち……さすがに、だめだろぉぉお……。
それに、えっちして喘ぎまくって声すごいことなりましたとか、ほんと救えねぇよ馬鹿!てか、乳首もまだぽってり赤くなってヒリヒリしてこのままじゃ服着れるか!!
ありえねぇよ!!カスライオンに物申したい!!でもこうなること予想せずに強請りまくった昨晩の俺が一番馬鹿だよほんとに!!身体的な目覚め最悪っ!!
朝っぱらからひとり悶々と昨晩のえっちについて反省したり怒ったりしながらまだ眠る獅音に視線を向ける。
「……………クソが……」
…いちいち寝顔までカッコイイんだよカスライオンが死ねよ。顔面ボッコボコにしてぶっさいくな顔を鏡で見させてやりてぇ。
そんなこと考えてる頭とは裏腹に、俺の腕は獅音の背中に回っていて、痛む体を動かしてピッタリと引っつく。
…よく分からんけど、身体はくっっそ痛ぇし記憶を辿れば死にてぇくらいには恥ずいしちょっと殴ってやんよ、くらいには思ってんのに、気持ち…というか…心はピンク色もいいとこで、満足感が半端じゃなくて、好きが溢れそうなくらい幸せすぎて、安心…する。
あぁぁあ!!ほんと、むかつくむかつくむかつく!!!!
なんでこのカスのことこんなに好きなわけ?!?!ほんとにヤバイ、キモいキモい!!…あー、くそ、怖い、どうしよう……すき、好き……だい、すき……大好き……心の中でこんなこと言うだけでも恥ずくてたまんないのに、面と向かって言えるわけない。…そう思いながら、また獅音の胸にぎゅぅうって抱きついた。
「……ん、んー………ぁ?…おまえ、もう起きたの…?……勝手に離れんな……も、少し…こっち………ん、そこ……おやすみ…、」
……そしたら、寝ぼけながらこんなこと言って、唇がちゅっ、ってくっついて、ぎゅぅうって抱きしめてくれて…ほんと心臓張り裂けそうなんだけどどうしてくれんだ馬鹿。
勝手に離れんな、とか……俺が寝てる時もぎゅーってしてくれてたってことかよ……おやすみ…って…ちゅー…まで………~~~ッッ!!
もう、好きとか、もっと好きとか、恥ずいとか、嬉しいとか、気持ちいいとか、いっぱいごっちゃごちゃで……でも、ぎゅーってほんとにピッタリ…って感じが、幸せすぎて……幸せすぎて、死にそうだバカ…。
まだ時間あるし、このまま寝ないでなんかこの感じのままゆっくりしたい…。
6時過ぎたら獅音起こして風呂につれてってもらお……そんで獅音と家に帰って、虎羽と朝飯つくって、三人で一緒に食って……自転車乗せてもらって学校いこ…。
「………お、や…すみ…」
もう多分寝てるであろう獅音の唇に俺も、ちゅってキスをして、そしたらまたぎゅーって抱きしめてくれて、ほわほわした気持ちで横になった。
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