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愛しい人/俊彦側
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車で移動している間に疲れからか深い眠りに入ってしまった響を寝室のベットの上に下ろす。
目を瞑って寝息を立てるこの子の顔は本当に可愛い。
最初はただ、性処理の為だけに養子にしたつもりだった。
正式に契約を結んだあの日から性的な悪戯を
沢山してきた。
気持ち悪いと思われることもいっぱいした。
でも、どんなことをしても響が私から離れたいと言ったことは一度もなかった。
今だってこうして私に助けを求めてくる。
いつの間にか私はこの子を本気で愛していた。
誰よりも...
綺麗な艶の黒髪を撫でようと手を伸ばしたところで私はそれをやめた。
「...は、や...と...」
わかっていた。
この子の瞳に私が映っていなかったことなど
知っていた、隼人が好きなんだと
今までも何度も寝言で息子の名前を呼んでいたこと
それでも、手離したくなかった
心も身体も私で満たしたかった。
私は父親失格だ。
隼人が歪んでしまったのも響が自分の感情を偽るのも
全て私のせいだ。
ごめん...。
謝ったところで、どうにもならないことはよく分かってる...。
だからせめて響のためならなんだってする...。
私はそっと響の口唇に触れるだけのキスをし、
隣でいつの間にか夢の中に落ちていた...。
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