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番(つがい)の男
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練習終りがちと早く、珍しく時間があいた。
「俺んち寄ってく? 四時半まで誰もいないけど」
隼人の笑顔がキラリと光る。
俺が答えなくとも、やつは俺を先導する。
「今までよりニ秒早く着こうぜ」
弾丸のようにこぎ出した。
美しい尻と走りを見ながら新開家に着いた。
「2.7秒縮めたぜ。一般道にしては上出来だろ?」
笑顔の隼人を押し込むように、俺は新開家のドアを後ろ手に閉めた。
ベッドに隼人を這わせ、激しく突く。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
おめく隼人がたまらなく愛しい。
ましてこれが最後だと思うと…
「寿一、寿一、寿、ああっ」
隼人のそれが放ち、かれ愛用の寝具を濡らした。
「くそー。シーツ替えたばっかなのに」
「すまない」
「寿一が悪い訳じゃねえ。それよりおまえまだ、あああっ」
俺の発射にシンクロして、隼人がもう一度わななき、大事なシーツをもう一度汚した。
シャワーから出た俺の前に、隼人はコーヒーを置いた。
「今日はヤりに来た訳じゃなかろ?」
「あ、ああ」
「野良猫拾った話か」
「そうだ」
「育てるのか」
「ああ」
「全力で」
「ああ」
「じゃあこれが最後のアレか」
「そうなる」
隼人は黙って自分のコーヒーをーロ飲んだ。
「俺、黙って待ってないぜ。遊ぶぜ」
「構わない。チームメイトとして、ちゃんとしていてくれさえすれば」
「…」
隼人はもう一口コーヒーをあおる。
「わかった」
静かな目。
どんなわがままも受け入れてくれる。
愛してる隼人。
俺の大切な…
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