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《影山目線》
『どうした?』
なんで国見がいるんだよ?
不思議で仕方がなかったが、心の中は嬉しかった。
『あっ、いや、別に何ってわけじゃないけど、帰り道だし?』
『あっ…そっか。』
ちょっと期待した俺がバカだったかな…
お前を探してたなんて言われるとでも思ったか?
俺は国見のこと好きだけど、コイツはきっと俺のこと嫌いだ。
『なぁ、元気にしてたか?』
『お、おぅ。』
まさか国見の口から元気にしてたか?なんて出ると思わず驚いてしまう。
『何ビックリしてんだよ。』
『あ…いや…うん。』
『あのさ、影山。俺な、お前に会ったら言おうとしてたことがあんだよ。』
『中学のときの嫌味とか?』
『アホか。違うよ。』
『じゃぁ何?今日の嫌味とか?』
『嫌味ばっかり…俺どんだけ性格悪いんだよ。』
と、少し笑った。
『今日も試合中思ったけど、お前笑うんだな。』
『俺だって笑うよ。』
『俺の前で笑ったことなかったから…』
『そうだっけ?』
『うん…』
そこで話が切れてしまい、沈黙が続く。
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