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歩調
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スタスタと、僕の前を歩く晴くん。
晴くんは普通に歩いてるつもりなんだろうけど、晴くんの足が恐ろしく長いせいで僕は小走りじゃないと追いつけない。
でも、晴くんの背中が目に入るとそれもいいかなと思えてしまう。
だって、同い年だっていうのに、晴くんの背中は僕と違ってなんだかかっこいい。
疲れちゃった僕がペースを落としたら、晴くんが気づいてくれたみたい。
「…わり、身長が違うもんな」
そう言うと、わざと僕のペースに合わせてゆっくり歩いてくれた。
「あ、あのっ、ありがとっ!」
緊張してどもっちゃったけど、ちゃんとお礼を言うことができて、なんとなくほっとする。
お礼を言われるという行為に慣れてないのか、晴くんは
「…別に」
とだけ言うと、そっぽを向いてしまった。
もしかして、晴くんって綺麗なだけじゃなくて、すっごく優しいのかな…?
奏里が好きになった気持ちもわかる気がするなあ…、なーんて。
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