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階段
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どこまで行くんだろう…?
通い慣れない学校だし、ここがどこだかもさっぱり検討がつかない。
かといって聞くわけにもいかないし…
真っ直ぐ前を向いた晴くんのことをチラッと伺うと、バッチリ目が合ってしまった。
あんまりにも綺麗なお顔と瞳で僕を見るものだから、耐えきれなくなって慌てて目を逸らす。
やっぱり、晴くんは綺麗で眩しすぎるよ…っ!
「…こっち」
そんなことを考えて顔を赤くしてると、晴くんにぐいっと手を引かれる。
ちょ、て、ててててて、手!!
手が!!!
繋がれてるっ!!!!
元々赤くなっていたであろう僕の顔が、更に赤くなるのがわかった。
へ、変に思われてないかな…
「おい、目ェつむってんなよ。危ねぇだろ」
そう言われて目を開けると、くすりと笑ってる晴くんが目に入る。
初めて見る晴くんの微笑みは、きらっきらに輝いていた。
「あ…うん」
無意識に答えて顔を前に向けたら、僕が晴くんに見惚れてしまってる間に目的地に着いたみたい。
そこは、4階へと繋がる階段だった。
立入禁止、と手書きで書かれた立て札を無視して、晴くんは僕の手を握ったまんまそこに入っていった。
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