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昔のお話2
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『てめぇは黙ってろ!!!
__________!! _____......__________!!!!」
大半は聞き取れなかったけど大きな怒号が飛んで、僕は身を縮こまらせる。
耐え切れなくなって、僕は空いてる方の手で男の人のお洋服の裾をつかんだ。
『ね…やめようよ。
どうして けったり、たたいたりしてるの?』
『それはね…こいつが、悪い子だからだよ』
男の人はそう言うと、もう一発強烈な蹴りを入れてから僕に向き直った。
男の子はただぐったりと横たわっているだけで、今も意識があるかわからない。
『子供はね…、大人に逆らっちゃいけないんだ。
大人がすることに嫌だとか、ダメだとか言ったら、ああなるんだよ』
『…僕、あんな風におこられたこと、ないよ?』
『…じゃあきっと、きみの周りの大人は間違った大人ばっかりだったんだろう』
『…そんなこと、ないと思うけど』
ちっちゃな声で呟いたから、男の人にはきこえなかったみたい。
男の人は、僕が俯いたのを見ると、脂肪のついた手で僕の頬を撫で回してきた。
『本当に可愛いねえ…。
ああ、夢みたいだよ…!』
僕は何故か鳥肌が立って今すぐ手を振り払いたかったけど、嫌だって言っちゃいけないから。
我慢した。
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