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車内 晴side
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奏里は助手席に、俺は後部座席へと乗り込んだ。
運転席には知らない誰か。
きっと『キタムラ』のところの人だろう。
「あの病院に。急いで!」
「はい」
奏里が指示を出すと車は発進、裏門から出て左へ曲がった。
「おい!最寄りは右だろ!?」
「ウチの医者がいるとこに行くの! 待たなくて済むし、色々融通がきくから」
『シロカワ』専属の医者、ということか。
それは腕が良さそうだ。
「…奏太。」
膝枕をしている状態で頭を撫で、奏太の顔にこびりついている血をこすって落とす。
(どうか、大事がありませんように…)
俺は珍しく、神に祈った。
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