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紹介 晴side
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「…ちっさ」
「んな!?きこえたぞ!!!
ちっさくなんてないわ!!150はあるんだからな!?」
「ちっさ」
「せめて小声で隠す努力をしてくれ!」
神林春と名乗った男(の子?)は、つやつやとした黒髪に、くりっとしているけどつり気味の目。
意志の強そうなまゆ毛に綺麗な肌。
なかなかの男前だった。
身長さえあれば。
「と、とにかくっ!明日から俺が剣道を教えてやるよっ!感謝しろよな!!」
「剣道?」
剣道を教えてもらうのか、と思って奏里を見ると、少し渋い顔をしていた。
「本当は、護身術なら剣道じゃなくて合気道とか空手とかなんだけどね…。
ほら、うち、一般市民に剣道教えてるから」
「そうなのか?知らなかった」
「俺も、城川道場がヤーさんだったなんて今日知ったぞ!」
「隠してるからねー。
ま、そのスジでは有名だけど。
というわけで、晴。あんた明日から道場に通いなさい」
「…お見舞い、」
「面会時間が終わってからでいいぞ!
そんくらいにいつも稽古が終わるから、お前に教えるのはその後だ!」
「さんきゅ」
そう言うと、春は偉そうに腕組みをして俺を見上げた。
「ところでお前、名を名乗れ!」
「なんつー言葉遣いだよ…
俺は高牧晴。よろしく頼むぜ、先生」
握手を交わして、俺は病院を後にした。
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