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メリークリスマス!3
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僕とお母さんで頑張って用意した料理は、どんどん無くなっていく。
唐揚げから売り切れて、グラタン、ピラフなどなど…
次々平らげていくみんなはずっと何かを頬張りながらしゃべってた。
僕はそんなにしゃべったりはしなかったけど、見てるだけで楽しくて楽しくて、もう終始にこにこしてたと思う。
最初にダウンしたのは、春くんだった。
どうやら西川先生が、シャンメリーとシャンパンをすり替えてたらしい。
春くんは顔を真っ赤にさせて、ソファの西川先生の足の間でぐっすり眠っていた。
西川先生の手は、しっかりと春くんのお腹にまわって固定している。
次にダウンしたのは、奏里。
こちらも原因はシャンパンのようで、グズグズと泣いていた。
でも奏里は自ら浴びるようにシャンパンを飲んでたみたい。
酔うと泣き上戸になる奏里は、「ちくしょー、あたしだって、あたしだってなぁ…リア充爆発しろ…ううぅ……」とぶつぶつ呟きながら千夏に介抱されていた。
ちぃは呆れたような顔をしながらも少し嬉しそうで、そのうち暴れ始めた奏里を部屋に引っ張っていった。
父さんと母さんは、もう最初から完全に2人の世界。
お母さんのグラスの横には、空になったワイン瓶が2本転がっている。
お父さんの方も、日本酒の一升瓶をお猪口に注いで、がばりと飲み干していた。
飲み続け、いちゃいちゃし続け、どんどんエスカレートしていく。
恥ずかしくなった僕がお皿洗いを始めると、晴くんも台所に来てくれた。
「手伝うよ」
「えっ、いいよ」
「いいから」
僕がスポンジで洗って、晴くんが泡を流す。
流れ作業は1人でやるよりもずっと早く終わって、最後にタオルで手を拭いた。
「…なぁ、ちょっと外出ねぇ?」
晴くんからのお誘いを、僕が断るはずもなかった。
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