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大概2
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side 高槻
「あのさぁ 俺彼氏できた」
いつもの昼休み。残暑の中いつものパンを食べながらいつものようにうちわを仰いでいた昇平言った。良かったね。と聞き流そうとして、その単語が脳の言語処理斑に引っかかった。
「かっ彼氏!?!?!ゥェッホゴホッウ゛ッん゛ン」
咽る俺をパンをかじりながら呑気な顔で昇平は俺を見た。いや、呑気と言うには、少し頬が赤らんでいたかもしれない。昇平は照れたような素振りを見せつつ、戸惑いを隠せない俺を横目に淡々と事実だけを述べていく。
「夏休み直前、終業式終わりにさ、告られたんだよね」
「えっ、えっ?だ、誰?誰に?誰と?え?聞いてもいい?」
聞こえた名前はよく聞き覚えがあって、すぐに顔が思い浮かんだ。
「エッ?なん、なんで?え?イケメン、がなんで、昇、え???いや、イケメン、ゲイ?え??」
「俺もイケメンだろーが」
「アウッ」
パンッといい音を立てて俺の頬がが平手打ちを食らった。
昇平くん、イケメンだったっけ?幼馴染には分からないょ。。。
そんなことはさておき。夏休み直前ということは付き合って既に2ヶ月は経過しようとしている。それに夏休み何度か昇平と遊んでいるし、連絡も取っていたが、今になってようやく報告ですか。
「言うの遅くな〜い?」
「ネチネチする女子か。色々落ち着いてから言おうと思ったら遅くなっただけだろ」
「なんだよ〜俺達ほも仲間じゃん〜もっと早く言ってよ〜!」
「そうやって言われんのが一番やだったんだよ!」
「アウッッ」
2度目の平手を食らって涙目になりながら頬をおさえた。
ということは、こいつ、こんな顔(まあまあかっこいい)してあのイケメン(イケメン)とチュッチュしてんの?
こいつ、いっつも俺達の事『キメェ!』とか言いながら影でイケメン(イケメン)とチュッチュしてたの?
こいつ、イケメン(イケメン)とあんなことやこんなことしてんの?
「ところでどっち?」
「いや全部聞こえてんだよ」
「俺の予想的には昇平がう」
「お、俺が男役!」
『受け』と言おうとした俺に被るように昇平が叫んだ。
さっきとは比べ物にならないほど顔を真っ赤にして舌打ちをする。普段下ネタを言っている男とは思えない顔だった。
エッ!まじで?
あの恰幅のいいイケメン抱いてるの?しょ、昇平くんッ!
「まじか。」
「全部聞こえてんだよ。大マジだよ」
『つーか、俺の言いたいことはそうじゃなくて』としっかり前置きをして昇平が俺に『ダブルデート』を提案した。
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