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照応3
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高槻が隣で縮こまりながら食べてるからやっぱ俺との昼メシ嫌だったかなて思ったら今度は1人であたふたしだして、出会ってから二度目のキモいな、とう心情なう。
俺なんかしたんかな〜覚えないけど。
どうしてかは分からないけど、こいつには嫌われたくない。
ような気がする。分かんないけど。
「はぁーごっそさーん」
俺は自分の弁当を食べ終わったので、屋上のアスファルトの上に寝転がる。
その時、俺の頭の中に一つの案が浮かんだ。
「なぁ、あのさ」
明日から俺がお前の弁当も作ってやろうか?
そう尋ねようとごろんと高槻の方へ寝返りを打った時だった。高槻が俺の頬に触れる。高槻の顔が近づく。
「な、なに…「つ、付いてるよ?」…へ?」
高槻は俺の頬に付いていたらしい米粒を指ですくい、そのまま自分の口へ運んだ。
「ぁ、ありがと」
「どっどうしたしまひて!」
恥ずかしい。一気に頭に熱が集まる。
なんだか寝そべっていられなくなって、俺はまた高槻の隣へ腰を下ろした。
顔にご飯粒を付けていたことも恥ずかしい。けど、それをそのまま高槻が食べたことがもっと恥ずかしく感じた。
そして高槻が自分に触れてきた時、一瞬、何かを期待した自分がいたのだ。『キスされる』瞬間的にそう思ってしまった。更に、それに嫌気を感じなかった、むしろ胸が跳ねた自分に羞恥心が込み上げる。
俺、なんで、キスされるなんて思ったんだよ。
ちらっと横を見たら、高槻と目が合って、
どきん
どきん
心臓が耳元でなっているような感覚。
うるさい、けど、心地良い
視線を高槻から離せない。
沈黙が続く。声が出せない。言葉が詰まる。
恥ずかしい
俺を見ないで
でも目を逸らさないでほしい
もっと近づきたい
もっと高槻を知りたい
もっと高槻と一緒にいたい
もっと、高槻に触っていたい
もっと、俺に
なんで。なんで俺、こんな風に思ってんだろう。
「……触って、高槻」
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