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照応8
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☆咲田友の〜ラブラブ♡♥恋愛講座☆
Q.1 高槻くんを見てどきどきする?
A.たまに、する。
Q.2 その時ってどんな気分?
A.さ、触りたいなとか、触ってほしいなとか、あとどうやったら俺のこと見てくるかなとか、思う。
Q.3 高槻くんがたぁに触った時どんな気持ち?
A.普通…に、どきどきするし、なんかぞわぞわして、変な気分になる。
Q.4 高槻くんとキスしたい?
A.したいっていうか、たぶん、されても嫌じゃない、俺は。
Q.5 もし高槻くんに嫌われたら?
A.え……………や、やだ。
Q.6 もし高槻くんに彼女ができたら?
A.………それもやだ。
Q.7 それはどうして?
A.俺にかまってもらえなくなるから。
Q.8 どうして構ってもらえなくなると嫌なの?
A.…………もっと高槻と一緒にいたい、から……?
Q.9 どうして一緒にいたいの?
A.………お、れが、高槻のこと、好きだから………?
「大っ正っ解〜〜〜〜!!!!」
「でもこれって誘導尋問ぽいじゃねぇかよ!!」
鼻息を荒くして大興奮な美形生徒会長様に納得がいかず俺は文句を言う。
「ぶっぶー!!だってよく考えてみなよ。僕にキスされんのヤでしょ?」
「は?当たり前だろ。」
「高槻くんとはキスするのヤじゃないんでしょ?むしろしたいんでしょ?」
「……うん」
「ほいで、高槻くんにどきどきすると?」
「す、するけど」
「それはね、ときめいてんじゃないですか?」
「と、ときめき…!?」
俺、高槻にときめいてんのか?!まじで!?いや、確かに、他のやつには感じないようなドキドキはある。けど…
「でも俺、あいつのことかっこいいとか思ったことねーよ?」
「バッキャロー!!てめぇは顔で人を好きになんのかボケが!!!」
「え?…え?!」
な、なんでこんな怒ってんの…!?
「あのね、恋っつーのは、いつのまにかすとーんって落ちてるもんなの。お前は鈍いの。分かる?」
「に、鈍い…………」
「そーーーー。絶対お前高槻くん?のこと好きだよ。見てりゃ分かる。こんっなキラキラした顔でさぁそいつのこと見てんだもん。可愛くてしゃーないわ。」
そんなわかりやすいのか…!?顔に出てるってことか…!?
「ま、待てよ、じゃあ高槻にも俺の気持ち(仮)が知らん間にばれてるかもしんねーってこと?!」
「それはないな。」
「なんでわかんだよ!!!」
「それはな。アイツの中でたぁの恋愛対象が女になってるからだよ」
ん?どういうこと?という顔をしたらまたため息を吐かれた。
「お前は偏見ないのかも知れないけど…」
世の中の恋愛は原則男女恋愛。同性愛なんて毛嫌いされる。しかも、人口は圧倒的に少ない。だからもしたぁが高槻のことを好き好きーっ!って顔で見てても、あっちは恋愛じゃなくて友情の好意で捉える。つまり、お前も高槻も片思いしてるってことだね。
「じゃ、じゃあ、なんでさっき高槻は俺にキスしようとしたん?」
「それは、本人に聞いてみないとどーにも。」
「高槻は、俺のこと、好き……?」
「んーどうかな。アイツも男だからね。たぁが可愛くてキスしてみたかっただけ〜とかだったりしてwww」
「なっなんだそれ!!!最低じゃん!!!高槻そんなやつじゃねぇから!!」
高槻のことを悪く言われてなぜかとても腹が立ち、思わず大声を上げてしまった。
しかしそんなことには慣れている友はケラケラと笑って俺に言う。
「ほら、今、高槻のこと悪く言われて腹立ったでしょ?もう認めな、お前は高槻が好きなの。」
キーンコーンカーンコーン
でも、と言いかけたところで昼休みが終わるチャイムが鳴った。
「さ、教室戻ろ?」
言いたいことを言い終えた友はさっさと先を歩く。うまく気持ちの整理がつかない俺は今、たぶん相当人相が悪い。
俺は、高槻が、好き………………好き……………
高槻は、俺のこと…好き、かな……?そうだったら俺、すげえ嬉しい、かも。
嬉しいってことは、やっぱり、俺高槻のこと、
「………好き、なんだ……」
自分の気持ちを自覚した途端、全身がむず痒くなって、なんだか不思議な気分だ。でも、嬉しい、好きな人が出来た、俺にも。恋、してんのか…俺。や、やばい、なんか、なんか、言葉に出来ないけど、気持ちが込みあがってくるみたいで、
うおおおおお!!!!!
と心の中で叫んでおいた。
その時。
「か、神田くんっ」
「たかっ高槻!」
高槻が廊下に立っていて、俺の名前を呼んだ。ただ、それだけのことだけど、俺は嬉しくて仕方なかった。高槻が俺の名前を呼んでくれた、これだけで胸がぎゅうぎゅうする。好き、好き。俺、やっぱり、高槻のこと好き!!!!
「ご、ごご、ごめん、さっき、あの、」
「いいよ別に。俺、お前に言いたいことあんだけどさ、今日、部屋行っていい?漫画も返さなねーといけねーし……だめ?」
自分でも引くような甘えた言い方をする。上目遣いで高槻を見つめると高槻は俺からさっと目を逸らした。高槻の髪でほぼ隠れてぎりっぎり見える耳が赤いような気がする。
「えっ、あ、うん、い、いいよ!」
行動有るのみ!
頭の悪い俺は後先考えず高槻に気持ちを伝えることにした。
やっぱりこいつのことが好きって思ってから、高槻によく見られたいって好きになってって気持ちが強くなって、どんどん昔の甘えたな俺が出てくる。つまり、高槻の前だとちょっとかわい子ぶってしまう。
俺、今なら、女の気持ち分かるかも。
だって、好かれたいし、嫌われたくない。
高槻、俺のこと、好きになってよ。
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