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…………苦しい
眠りから覚め、朦朧とする意識の中、うっすらと瞳を開く。
「…ぅわっ!!ビビった………っと静かにしねぇと…」
視界いっぱいに広がった景色は、すやすやと眠る端正な顔つき、俺の好きな人。
苦しかったのはこれか。
高槻が俺の体を思いっきり抱きしめていた。
馬鹿力め…………
「………はやく、起きろよ……」
眠る王子には運命のお姫様のキス。
「はは、なぁーんてな……女子かよ」
と言いつつ、そっと高槻の額にキスをする。
ノリとは怖いものだ。後から羞恥心がやってくる。
「あー……はっずかしい………」
時計を見ると時刻はまだ5時。
もう一眠りできそう。
睡魔に身を委ねようと、目を閉じた。
「ふへっ」
…!?!?!?
も、もしかしないでもこいつ……っ!!
「実はずっと起きてたお\(^o^)/」
うおおおおおおおおお俺氏死亡
「神田くん意外と乙女な所あるよね、可愛い、自分を姫にしちゃうところがさらに可愛い」
「うるせー!き、きすなんかしてねぇし!」
「神田くんや、俺は一言も『キスしたよね』なんて言ってないんだお☆」
「へ?えっ!?え、ちょ、はめやがったな!!」
「えぇ、ハメました。君の穴にどぅぼぁっ!!!」
朝から下ネタかましてんじゃねぇよ!
まじこいつ黙ってたらかっこいいのに。
今度、高槻の寝顔写真取っておこう。
叫んだせいで、すっかり目が覚めてしまった。
寒いのであったかい珈琲でも飲もうと俺はベッドから抜けだそうと立ち上がった。
「い゛っ…………てぇ……………ってなにこれ?!」
腰が痛い。
膝が笑う。
なんだこれなんだこれ!?!?
考えられるのはただひとつ。
「……えっちは月1……」
「ファッ!?!?本気ですか隊長!?!?」
「たりめぇだ馬鹿!なんだよこれすげぇいてぇじゃん!!」
我慢できねぇええええ!!!と叫ぶ高槻はほうっておく。
もうちょっと俺が体力とか筋肉つけたら大丈夫かなぁ。軽い運動もしてみよう。
たぶんこんな気持ちいいなんて知ってしまったから、俺も月1で我慢なんてできるわけない。
…なんか、ほんと好きだな俺、高槻のこと。
ほんの些細なことで大きな幸せを感じる。
いつか絶対高槻を襲ってやる。(攻め的な意味で)
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