アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
勝負8
-
side高槻
我慢が出来なくて、神田の腰を掴んで、下から神田を突き上げる。
その度に、神田の口から可愛いくてエロい喘ぎ声が漏れる。
何度も何度も俺の名前を呼ぶ神田に愛おしさを感じた。
縋られて、俺が欲しいって言われて、全身で俺が好きだって言われてる感覚。
どうやったら、俺は神田に、同じぐらいの愛を気持ちを返せるだろうか。
すると突然、神田が涙を溢しだした。
初めは気持ちいいからかと思っていたが、そうではないらしい。
言葉を聴けば、これは、『嫉妬』?
「どしたの、俺、もうすでに神田くんしか見てないよ?」
動きを止めて、神田の頭を撫でる。
「あ、や、ち、がっ…」
ハッと我に返った様子の神田が自身の涙に驚きながら、慌てて言った。
「今日の神田くん、ちょっと変だよ?」
ベッドに連れて来られた時も、フェらしてくれた時も、今も、
なにかに追い立てられているようだった。
「っ!変じゃ、ねぇっ」
「あー……ごめん、言い方が悪かった…。なんかあった…?」
腰を掴んで、顔をのぞき込むと、神田はふいっと顔を背け、固く口を結んだ。
強情な神田に、軽いキスをして、あやすように、言葉をかける。
「…ほら…言ってみ?」
「……っ…お、れ」
ぼろぼろと涙を流して、神田が口を開いた。
「俺はっ、女じゃねー、から…」
「…そんなの、付き合う時から分かってるし、俺は『神田くん』が好きなんだよ?」
「でもっ、きょ、鈴子と話してるの、楽しそうだったっ」
「えぇー………どこが?」
正直、あの人は苦手である。
「だって、あいつ、『西園寺夏海』に似てっし、それにっ、会ってすぐなのにお前、ちゃんと、喋ってたもん」
「うっ、似てたけど………。俺にとっちゃ神田くんのほうが可愛いし、好きだし、それに、話してたのは、神田くんの………俺達2人のことだよ」
「へ……?」
ずっ、と鼻水を啜って、お馬鹿面を俺に向ける。
可愛い。
「付き合ってます、って、言った。」
「あっ、お、前やっぱり!」
「ごめん、でも、あの人より俺のほうが神田くんのこと絶対好きなのに、ボロクソ言われて悔しかった。」
「あ、いつと、もう、顔見てしゃべれねーじゃん」
かぁっと顔を赤くして、小さい声で神田が言った。
「…つまり、神田くんは、嫉妬してたんかな?」
「嫉妬、してた、し、俺…………やっぱなんでもない」
「え。なに?気になる」
「いいって」
「きーにーなーるーー」
頭をぐりぐり押し付けたら、うぜぇ、と一言。
「……だからっ………思ったよりお前の事好きでそんな自分にビビったし、独占してーとかして欲しーとか思って俺きもいな、重いな、女みてぇってなってやっぱ女に生まれてれば子供産めたのにとか柄じゃねーって分かってるけど、思ったんだよっ……!」
くそっ死ね!と締めの言葉付きで言われた。
そんなの
そんなのって
「あーもうほんと、たまんねぇわ…!」
「ぅえっ?ちょ、あ、んあっ!」
ぐるっと半回転。
今度は俺が神田を押し倒す。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
51 / 116