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勝負13
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腰が痛い。身体が重い。
「………………しばく。」
目覚めの一声。
確かに、俺が煽ってしまったのが原因なのかもしれないが、加減というものがある。
それに昨日俺から仕掛けたのは、あいつが、高槻が、鈴子と仲良くしてたからで………。
『嫉妬』
脳裏に浮かんだ言葉に、自分で自分が恥ずかしくなった。
嫉妬とか…俺、もうダメじゃん………
俺は横で寝ているこいつが好きで好きで仕方ないらしい。
数少ない友人に嫉妬するぐらいには。
「…むかつく」
背中を向けて寝る高槻に後ろからくっついて体温を感じる。
好き、だなあ。と完全に色ボケしてしてしまっている自分に『きもっ』と鳥肌が立った。
俺より大きい背中がこんなに安心するなんて、昔の俺に教えてやりたい。
誰にも盗られたくない。
離したくない。離れたくない。
自分にも独占欲が合ったんだなと思った。
最近、友によく『人間らしくなった』と言われる。
その人間らしい自分を高槻が作ってくれているのだと思うと、自然と心があったかい。
「……ありがとな、ひろむ」
呼びなれない名前に思いっきり愛を込めて。恥ずかしいからたまにしか呼んでやらないことにする。
「ふへっww」
「……は?」
「……お、おはよっぷ(´︶`♡)」
前言撤回!
ほんと腹立つ!!
あーもう恥ずかしい!!
「てめぇ起きてんなら言えよ!」
「お、起きたのは途中からだよ!」
「あ?!っセェ!言い訳とかうぜぇから!」
「ヒィィ理不尽!!!」
あれ、なんか。デジャヴ。
なんで俺、こいつのことこんなに好きなんだろ。
ほんとにまじで真面目に、どうしてこうなった。
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