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召喚3
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動物園なんて、幼稚園の遠足以来だ。
それに、今日は遠足だけど高槻と一日中一緒に居れる。単純にうれしい。
いつもはクラスが離れてるから、日中は昼休みしか基本的に会えない。移動教室とかで偶然すれ違ったときはすっげえ嬉しくて、思わず手を振ってしまうこともしばしばである。
そのたびに周りからは『あいつ・・・カモにされてんのかな・・・?』という声と、憐みの目が高槻に向けられていることを恋愛ボケした脳の俺は知らない。
「高槻~これなんつーやつ?」
「これは・・・タスマニアデビル!」
「物知りだな高槻腹立つ~」
「いやいや!ここに書いてあるからね?!」
「腹立つ~~リア充腹立つ~~」
「それは今関係ないね!?」
「えっ?高槻くん、彼女いるの?」
昇平の発した『リア充』という単語に女子達が食いついた。
まぁ俺のことだけどな!!
と謎の優越感に浸る。
「あ、え、いや、あの」
「いるんだ!え〜誰〜!?可愛い?」
「えっ、あ、ぅ」
「こらこらお前等そんな飢えたハイエナみたいにむらがんじゃないよ。高槻ビビってんじゃん」
「えー?うちらなんもしてないし!」
三次元の女子にはなんの抗体もない高槻はビクビク震えて、昇平の後ろで大きな身体を縮ませていた。
俺だって言っちまえばいーのに。
ふとそう思って、すぐぶんぶん頭を振って考えなおす。
そんなこと言ったら高槻の学校生活がだな。。。
色々考えこんでいると、女子が高槻を取り囲み始めていた。
べたべたとスキンシップが多いし、慣れてないからだと思うけど赤面してる高槻にムカムカが収まらない。
「なにヘラヘラしてんだよ」
小声でそう呟いた。
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