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召喚8
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side 高槻
「どうも…じゃないわよ!私、アンタのこと探してたのよねぇ」
鈴子の大きな瞳がスッと細くなった。
ぁ、ヤバイ、俺、殺される。
「アンタねぇ、メールの返信くらいちゃんとしなさいよ」
「ファ、は、はい…すみませ、って違うでしょうがァ!鈴子さんが俺らのこと根掘り葉掘り聞くからァ!」
「はぁ?だからァ?」
「え?いや、だからァ…恥ずかs」
「まあそんなことどうでもいいのよ」
「あ、ウス。」
「これ、貴方にプレゼントよ♡」
「?」
「ま、好きに使いなさい。じゃあね」
なにやら紙袋を渡されて、ポカーンと佇む。
そっと中を覗くと、ローター。と案の定手紙。
『使ったら感想よこせ。鈴子』
ウワアアアアアアアアア!!!!!
もう嫌だアアアアアア!!!!!
あ、でもローター嬉しい。
って、そんなことしてる場合じゃないんですよ。
佐藤をとっ捕まえてしめなきゃいけんのですよ。
ゴソゴソとポケットに紙袋を仕舞った。
「っ、高槻!」
聞き慣れた声がした。
「た、尊くん…?」
「探した。」
「あ、え?え!?」
「みんなが、二人っきりにしてくれて、」
「ん!?じゃあ佐藤は!?」
「もう戻ってきてる」
「ハァ!?もーー!なんだよぉ!」
「昼までなら好きにしていいって…」
昼まで!?あと1時間はある。
ついでにポケットにローターとかある。
こ、これは………………
「お、俺、今は遠足だけど、でも、高槻と2人で外行くの、初めて、だから…」
「うん、」
「俺、すごい、嬉しい」
「俺も…嬉しいよ」
こつんとおでこを合わせたら、神田がふわっと笑って、さっきまでの気分はどこへやら。幸せだと感じる。
ローターとか下世話なこと考えてた俺のバカバカ!!って感じですね!
ぎゅっと俺の制服の裾を掴んで離さない神田が可愛くて、キスしたくて堪らなくなった。
だがここは公共の場。
そんな公開処刑バカップルみたいなことはしませんよ!
それに尊くんのキス顔なんて他のやつに見せるもんかよ!!!
とか思っていたら、神田が俺の裾を引っ張った。
「なぁ…ち、ちゅーしたい…」
「へぁっ!?こ、ここで!?」
「誰もいねーし…ひろむ、キス…ん、ふぁ」
「は、ぁ…ほんと、ずるいなぁ…」
名前呼びは反則かな!
俺も今日からバカップルになりますね!!
あぁ!今日も尊が可愛い!!!
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