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召喚9
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人通りの少ない動物園の端っこ。
人がいないっていっても、お客さんはもちろん飼育員さんだって通る恐れがある。
そんな背徳感からかいつもより興奮が増している。気がする。
つか、高槻が日に日にキス上手くなってるし!
何度も舌を絡ませて、口の端から溢れた唾液がもうどちらのものかわからない。
気持良すぎてどうにかなりそうだ、と思った瞬間、足から力がフッと抜けた。
「ふぁっ…ん、」
「んぉっと!?力入んなくなった?」
「ん、はぁ…もっと、きす…しろって」
「はいはい仰せのままにお姫様。んでも、ほら、こっちおいで」
手を引かれふらっと倒れかけたところをそのまま高槻に抱きかかえられ、木が茂って影になり、周りからは見えにくい場所へ移動させられた。
涼しい。
ぼーっとした頭で考える。
なんだか今日はいつもよりも何倍も高槻がかっこよく見える。キラキラして…って俺病気か。
「つか誰がお姫様だっつの、ん、ちょ…こら、あっ…ふぁ」
「もっと、って言ったの尊だから…ほら、舌出して」
「んっ、んぁ…な、まえっ、ずる…っふ、」
いつどこでスイッチが入ったのか。
執拗に口内を攻め立てられる。息継ぎがうまくできないくらいに、感じて、気持よくて、膝が笑ってる。
俺ががくんっとなったのを高槻が腕で支えて、無理やり立たせて、キスが続く。
舌、吸われんの気持ちいい…
自分が女になったみたいな気分になる。
「は、ぅ…ん、」
「はは、尊…だらしない顔」
「っ、…らってお前が、ん、」
「俺が?」
「んぁ、お、前が…ってもうキス、止めろ、よ!」
俺が喋っている間にも高槻は啄むようなキスを止めどなく繰り返した。
頬や唇だったのがだんだんと耳、首筋へと下がってくる。
鎖骨辺りを強く吸われて、痛みと同時に快感に変わる。
「んあっ、ちょ、おい!」
「んー?大丈夫だよ、シャツで見えないから」
「ちが、そういうことじゃな、いって!ひ、ぁ」
いつの間にかシャツの中へ忍んでいた高槻の手が俺の乳首を刺激して、小さな喘ぎが漏れる。
「キスしながら触られるの、気持ちいいもんね?」
「なっ、違う!ぅあっ、や、あっん」
ぐりぐりと押し潰すように触られれば、この快感をすでに覚えた俺の身体はびくびくと大きく反応する。
高槻は乳首への愛撫だけでなく、耳裏や首筋といった、他の俺の性感帯への刺激も同時に行ってくる。
目に涙が貯まるくらいには気持ちよくて、一瞬外だということを忘れてしまいそうだ。
だけど本番するんだったらせめてどこかに入りたい。
青姦の趣味なんて俺にはねーぞ!
「ンんっ、あ、やら…ここ、外らからって、た、かつき…っ、ぁん」
「やだ?」
「や、ぁ、やだっ」
「んー…ウソはだめだよ、尊くん」
そう言うと高槻は、その存在を大きく示し、今にも爆発しそうな俺の一物にスラックスの上から膝を押し当てて、強い刺激を与えてきた。
「ぁああっやら、まっ、ひぅっ…あっ、でちゃ、っんあ」
「こらこら、イっちゃだめだよ。嫌なんでしょ?」
「ふっ、あ、ぅん…ひ、でぇ、って!」
いつもとは少し雰囲気の違う高槻と反応してしまう自分が情けなくって涙が出た。
高槻はぎょっとした顔をして、わたわたと慌ててポケットからハンカチを取り出して俺の目に添えた。
「ごっ、ごめん、本気で泣かせるつもりはなかったんだけど…」
「ふ、ん…っせーな、泣いてね、ぇよ!」
「え、えぇ?とりあえず、トイレ行こ?」
「う゛ん…」
すっかり萎えた俺の息子とすっかり冷めたさっきまでの雰囲気。
ちょっといつもと違う高槻もいいなと思ったのは秘密。
怖かったけどな。
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