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少艾6
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バンッ!
と机の上に台本と穂樽の衣装が佐藤によって叩きつけられた。
俺達は今堤の部屋で絶賛打ち合わせ中。
「じゃじゃーーーん!!俺が台本を作ってきたのだ!!!あ、穂樽サイズ確認してな。」
「ん」
いそいそと穂樽が服を脱ぎ始めた。
え?まじ?抵抗ないの???すごいね???
「んー?どーなってんのこれ?」
「あ、こら!乱暴にするなよ、破けるだろ。ほら、貸して」
「ごめーん(´・ω・ `)」
佐藤にテキパキ衣装を着せられ、どんどん魔女っ娘に変身していく穂樽。
「さぁっすが俺!サイズ完璧!」
「ど?似合う?ゴホン…『ハリケーンボム!!!』」
魔女っ娘の緑の子のセリフとポーズを完璧こなす穂樽氏。
うん、ある意味すごいね。
どん引きする俺をよそに、佐藤は大興奮だし、昇平は笑い転げてるし、堤に限っては似合うねなんて言ってる。
「ぶっひゃひゃひゃ!!やっべえ脚wwおま、脚がwww」
「えらくない?ちゃんとスネ毛剃ったんだよ!」
確かに、穂樽の脚はツルツルだ。
「ちっげーしwwそれもだけど、なんかフリフリのスカートからゴリゴリの筋肉ついた脚ってwwwえげつねぇwww」
「そんなこと言ったら昇平だってゴリゴリなるよ!」
「俺はいいんだよ元々似合わねぇから!穂樽似合ってっから余計おかしいwww」
確かに、顔が女っぽい穂樽は上半身だけ見れば似合ってないこともない。
あまりに昇平が笑うので、穂樽は少しムスッとしてしまった。
「似合ってるって言ってくれたの堤だけだ!好き!!」
「わーはは、俺そっちの趣味ねーぞ」
抱きついてきた穂樽を片手で押しのけながら堤が言う。
写真を連射していた佐藤が、クローゼットから全員分の衣装を取り出してきた。
「せっかくだし、1回着てみよ〜よ!」
ウワァ
ちょっと待てい。
「おー着よ着よ!」
やっと笑いの治まった昇平がノリノリで言う。
「まぁしょうがないな」
意外とノリノリですやん堤さん。
「はい!かんちゃんの!」
やはり、佐藤は天使の顔した悪魔である。
「いいかね、みなのもの!せーのっ!」
背を向けて着替えていたのを、合図で振り向いてお互いを見た。
「「「ぶっはwww」」」
「さとちゃん似合いすぎて怖い。つか、自分だけカツラずるくね?」
「自費だモーン!昇平スネ毛ヒド!!!」
「うっせ!堤意外と違和感ねーな!ウケるけど!」
「えー?足がスースーする。神田は、なんつーか、うん、色がなww」
バッと全員の視線が俺に向いた。
と、同時に全員が吹き出す。
まじ殺す…………!
「ピンクwwwピンクは反則だろwww」
「に、似合わなすぎてwww似合ってるwwwwww」
「ステッキがwww腹痛いwww」
「悪い、笑うつもりはwww無かったんだけどwww」
「う、うるせぇぇぇ!!!似合ってねえことは俺が1番分かってるし!!!!」
あーくそ!恥ずかしい!!
意味分からん!!!
さっさと脱ごうとすると慌てて佐藤が止めた。
「あっ!待って待って!写真撮るから!」
「あ゛!?ふざけんな!」
「5人揃ってるんだし!集合しよ!」
俺の言葉は完全スルー。
しっかりポーズ指定までされ、5人で魔女っ娘のOPの一部を再現。
なんだこれ。
どうしてこうなった。
写真を撮り終わって、着替えてきた時にそっと佐藤が俺に耳打ちしてきた。
「絶対似合わない女装のほうがセックスは燃えるよ?」
そして佐藤は唖然とする俺をよそ目に、バチコーンと悪魔のウインクをして俺の脱いだ衣装を回収し去っていった。
少し間が空いて、冷静になった俺は叫ぶ。
「やんねーから!?!やんねーからね!!!?!!?!」
ナニをだろうねー?とニヤニヤする昇平と穂樽を睨んだけれど、真っ赤になった俺ではさらに2人を楽しませるだけであった。
高槻の誕生日まであと2日。
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