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少艾7
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高槻生誕祭前日。
佐藤の作った台本とやらを確認する。
1人ずつ決め台詞言いながら登場するらしい。
玄関から登場って書いてあるってことは、待機はまさかの人が通る廊下。
まじかよさとちゃん。
悪魔だ。
その後少し寸劇をやって、高槻を倒して(?)、ケーキ登場。
主役が敵ボスなんかい!
サプライズだから何も知らない高槻はどんなリアクションするかなあ。
女装は恥ずかしいけど、少し楽しみになってきた。うん。
えっちのことは一旦置いておきます。なんなら忘れます。
コンコン
ドアをノックする音がして鍵を開けたら高槻が立っていた。
なんだか機嫌が悪い、ような気がする。
「どした?」
「ぁ、いや…最近、あんまり会ってなかったから…さ。」
確かに、作戦会議とかサプライズのこともあって高槻と会わないようにしてたかも。
俺らはこいつのためにって楽しかったけど、こいつにとったらほっとかれたって感じか?
「なんだよ、寂しかったとか言う?」
からかい混じりに意地悪っぽく言ってみる。
ちょっと期待したりして。
「…うん」
高槻は力のない声で返事をして、俺をぎゅっと抱きしめた。
「っ、こら、玄関。」
「鍵閉めたもん」
「もん、じゃねーから!て、いてーよ馬鹿」
「やだぁ〜…」
あまりに強い力で抱きしめてくるので一旦離せと言っても高槻は全く離れようとしない。
なんだぁ、デカイ犬かよ。
可愛い
「…ほら、顔上げろって」
「やだ」
「高槻、」
「だって、絶対変な顔してる」
「…いつもある程度変だよ」
「あっひど…ぶっ」
「やっとこっち見た」
視線を俺に向けた高槻の顔を両手でがっしり掴んで、ちょっと見つめてみる。
なに?というようにキョロキョロ視線が泳ぐ高槻がおかしくて、ふっと笑ってしまった。
「ひとにょきゃおみてわりゃうにゃよ〜(人の顔観て笑うなよ)」
「ぶっ…は、ごめ、馬鹿っぽすぎて」
しかめっ面をする高槻が可愛くて、そのままおでこにキスをした。
キスの音だけがして、辺りは静まっている。
「おでこ、だけ?」
「後は明日のお楽しみじゃねえの?」
「ん〜!!!!それずるくね!?!?」
1回だけ!1回だけちゅーしよ?!
と喚く高槻に、1回だけな、と俺も返して、唇に軽いキスを落とす。
なんだろう、甘ったるくてくどいのに、幸せでもっと続けばいいのにって思ってしまうこの感じ。
「へへへへへへ好き」
「チョロいなww」
好きだなあ本当に。
俺もチョロいから、もう1回だけ、帰り際にキスをしてやった。
高槻の誕生日まであと1日。
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